新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

イブブブ

12月24日
朝からMA作業。
なんとか遅刻せずにスタジオ入り。

クライアント以外は全員いた。


まあ、よかろう。
予定の時間ぴったりなのだから
文句を言われる筋合いもない。



で、かなり眠くてぼーっとしていたが、
ナレーターさんが入って、
第一声を発してからは目が覚めた。





これは、まずい…




ナレーターの選出には
ほぼ100%は
事務所の用意した
ボイスサンプルを基準にして考える。
もちろん、今回にしたってそうだ。

きちんと聞いた上で
声質やサンプルでの文章を鑑みて
今回の内容をやりきれるか判断している。



でも、しょせんサンプル。
録音されたものが、
2テイク目なのか、数10テイク目なのかは分からないし
サンプルで読んでいる文章だって、
得意不得意を考えれば、得意な文章で勝負するであろう。
こうして、選出に使用されることが前提だから
自己最高のもののはずである。

では、スタジオに入って
その自己最高のパフォーマンスを常に出せるか?
それが最も重要な問題である。

いや、常に自己最高なんて出ない、出せない前提でもある。




ま、今回はちょっと引いた。



きちんと詳細含めて演出を入れていかないと
よろよろなナレーションになってしまう。
そんなことが容易に想像できたのだ。

彼のパフォーマンスを最大限引き出すには
どんな方法をとったら良いだろうか、
言葉はどんな言葉をかけてやったら良いだろうか、

怒って怒鳴りつけることなんて簡単。
それで、上手になるのならば
いくらでも怒鳴ります。
でも、怒鳴って上手になる人間なんて
そうそうは見かけやしないです。

おだてて、なだめて、褒めて、許して、


こうして日記で書くのは
ちょっとしたガス抜きです。



まあ、自分で選んだ手前もあるし、
クライアントのいる前だし、
いわば自分を否定することにも繋がるし
本当、言葉を選びます。









とはいえ、きちんと今日は
彼の最高のパフォーマンスを引き出せたかと。

そう思う所存であります。




明日から年末に向けての
シノプシス作成に入ります。



じゃ!