新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

起きて見る夢 Ver.2 (4)

1月30日(2)
本当なら、今日のこれから書く日記のタイトルは
『野郎共!喜べ!そして集え!』
のつもりだった。

ラジオCMの収録スタジオが
地下だったこともあるし、
第一、作業中に電話に出られるはずもないので
ひと段落するまで、携帯電話を切っておいたのだ。
21時を過ぎて、落ち着いた、
地上に上がると留守電が3件入っていた。
2件は来月から始動するVPのこと。

もう1件が、
真っ先に確認したい電話だった。


が、その留守電に入っていた
プロデューサーの声のトーンで

すでに、

僕は

がっかりしていたのだ

きっと…










先日、急転直下に開かれた夢の扉は
ほんの少し開いただけで、
それ以上開かれることはなく
閉まり始めようとしていた。
僕は、飛びついて、
扉に手を突っ込んで、足を突っ込んで、
それを阻止している。

そんな状態。

いや、もう面倒だ!
書いちゃえ!!!!


僕が去年参加した
映画「Watch with Me ~卒業写真~」で
夏と冬の撮影期間の間に思いついたこと。
とある映画の企画なんだが、
どこに出すアテもないし、
もちろん、その段階では出すつもりすらなかった。

そんな、映画の企画。

だけども、とあるCM撮影でしりあった方が
やたらめったら聞き上手で、
気か付けば、意気揚々と企画の話しをぶつけていた。

そしたら、そのお方が滅法気に入ってくれ、
すぐにでも読みたいとなり…


で、ライターモモエにも協力してもらいながら
企画を更に練り上げた。

でも、どうしても納得いかず、
どうしても、面白くならず…



結局、
一番最初に書いた企画を
読んでもらった。




僕はこれほど
自分が書いた物を褒めて貰ったことがない。
それくらい気に入ってもらえた。
だから、僕にも少し自信がついた。

いや、自信に火が着いた。

年末に僕は、企画書を出せるとこには全部だした。
出せないとこにはメールや手紙を書いた。



年が明け、
また、苦渋の一年が来たかと思っていた1月。

『企画があるなら、送ってこい!』

送った。

『なかなか面白い!』

すぐに、自分の作品集やプロフィールを送った。

『映画化の可能性あり』

『来週、電話します』





そんな急転直下な出来事が
先週から今週にかけてあった。




相手に土俵を預け
ただ待つしか出来なかった。











電話のトーンですぐにわかった。
『ダメ』なんだと。
今回は無かったことになるんだと。

そう、感じた。

そして、案の定、その通りだった。
少し違うのは、それは延期であり
無期延期ではないこと。
言葉のアヤかもしれないが、
首の皮一枚で繋がったと思いたい、
思っている、思わないとやってられない。


今年11月クランクイン…


そんな言葉も聞き出すことができた。


だから、次の一手だ。
ジャブはもういいのだ。
強烈なストレートを出さなければならない。

映画化決定という相手からのパンチを引き出すためには
相手をグラグラと揺さぶらなければならないのだ。





目標は、映画化決定ではない。
11月クランクインが目標である。





だから、もうしばらく夢を見続けさせておくれ。



ごめんなさい。


PS
S部さん、
まだ終ったわけじゃありません。
始まったのですよ、今日から。
悔しさは、決まってからの
喜びを大きくするためにあるのです。

大きな悔しさは
大きな喜びに変換されるのです。


もう、僕は次の一手に進みます。


ライターモモエ。
勇み足で本当に申し訳なかった。
いや、これは勇み足なんかじゃない。

きっと、予告なんだよ。






『野郎共!喜ぶのは、まだ早い!』


じゃ!