8月12日
オールスタッフ打ち合わせ。
その名の通り撮影・仕上げに参加する
全てのスタッフが一堂に会する打ち合わせ。
通常は。
まあ、色々ある。
美術部は目前のＩＮに追われ
準備に余念が無く全員の参加はなく
他のスタッフにおいても
仕事の都合などで
本当の意味でのオールスタッフではないもの。
各部署の技師さんたちが参加できただけでも
良しとしなければならないかもしれない。
実は言うと、
今日の打ち合わせは当初は14日に予定してたのだが
参加人数や14日の段階で
東京にいるスタッフが少ないことを踏まえて
数日繰り上げたのだ。
そして、その分、前倒しになる準備もあり
昨日は面倒な作業が重なっていた。
さて、オールスタッフ打ち合わせである。
ここで僕には一つ大仕事がある。
打ち合わせの司会進行と台本の読み上げである。
司会進行は別に大して難しいことでもなく
どちらかと言うと得意というか
全く心配していない部分なのだが
台本の読み上げはかなり面倒。
とはいえ、台本を本当に読むわけではない。
シーン１からその場所がどこで撮影するのか
そのシーンはデイシーンなのかナイターシーンなのか
ロケーションなのかロケセットなのかを
具体的に説明するのである。
読めばわかるというのが台本であるが
撮影の段取りには様々な都合が先立ち
その都合にかなりの部分が左右されるものである。
で、演出面でなく
進行面での説明を
スケジュールを預かるチーフ助監督が行うのだ。
つまり、僕のことなのだが
結構、喉が渇く作業というか
特にデイかナイターかの部分は撮影部・照明部には
とっても重要な部分であり
セットかロケかでも準備の進行が変わる。
間違った情報を出してしまえば
それだけで全体の進行が変わってしまうこともあるし
それに伴う金銭面も大きく変わってくる。
まあ、かなり重要な読み上げということだ。
「では、台本の流れを説明します。まずはシーン１！」
シーン数はおおよそ1時間30分の映画で
100から120を越える。
かなり喉がカララカになる。
僕の読み上げを
カリカリと書き込む音がする。
早すぎず、遅すぎずのスピードで読まなければならない。
ちらちらとスタッフの表情を伺いながら
ちょうどいいスピードで読み上げていく。
いちいち、手が止ったり
首を捻るスタッフが気になってしまう。
ちょうど、隣でＭ木もメモを取っているので
Ｍ木のスピードを参考にしながら
読み上げていく。
「シーン○○ ロケセットナイター
○○での撮影を予定しています！」
「日代わって、シーン○○、ロケーションデイシーン！」
あまり広いとはいえない会議室で
声を張り上げて読み上げていく。
時折でる質問に答えながら・・・
が、しかし、この打ち合わせを終われば
ほぼ、残るは日々スケ作成という作業のみになるのだが
今回は、そうは問屋が卸してくれない仕組み。
まだまだ、秋篇のキャストは決まってないし
それに伴ったスケジュールも確定していない。
また、夏篇に関してもロケハンは残っており
宿題が重くのしかかった状況である。
そう、8月26日27日に予定されている
大規模撮影の段取りもまだ全然終わっていない。
え、やばいって部分もある。
いや、間に合わせるけどね。
クランクインまで、後・・・
※今回の映画では、
制作アルバイトも募集しています。
やる気と根性だけはある方！
映画撮影の現場を見てみたいし働いても見たい方！ どんな仕事なのか知りたい、感じたい方！
はっきり言って大変ですよ。
僕も30過ぎて怒られるなんてびっくりですしね。
先に言っておきましたよ
後で、こんなに大変なのか！
って言われても知りませんから。
覚悟の上、応募ください！
それでも、やってみたい、手伝ってみたい方は
もうすぐ立ち上がる公式ＨＰか
現在立ち上がっている
支援する学生の会 ＨＰまでアクセスください。
僕に直接メールをくれても構いませんが
すぐに連絡できるかどうかの保障はできません。
結構忙しいので。
まあ、どしどしとは言いませんが
興味関心のある方は
どうぞご参加くださいませ。
助監督 長谷巌一郎
