新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

CG受け取りとナレーター選び

3月11日
VPのオフラインは佳境に入っている。
今日、CG屋さんから連絡があり
自宅まで納品してくれるそうだ。

昨日の段階でCG部分を入れ込んだら
クライアント試写できる状態まで持っていったし。
後はナレーション原稿を
映像に即した形で手直しするだけ。


で、夕方CG屋さんが納品にくる。




「昔、ここいらに住んでたんですよぉ」

「そうですかぁ」




と、世間話もそこそこにDVテープを受け取る。
このDVテープにCGが詰まっているのだ。
早速自宅に持ち帰りCGチェックと言いたいとこだが
すぐには見られない訳があった。
そう、僕はDVカメラを持っていないのだ。
すっかり、CG屋さんに納品はDVDに焼いて!
と言うのを忘れていた



このままだと何もかも間に合わない。
今から会社に行ってDVカメラを借りるか?
それも重たいPCセット持って…

それだけは嫌。

ものすごく嫌。



ならどーするよ?
あ、そうだ、近くに制作部のFさんが
住んでいるんだった!
しかも、何回もカメラを借りたりしているし
何度かFさん宅でオフライン編集もしている。

そーだ、Fさんに連絡してみよう。

いなかったらその時考えれば良い。

「ツ ツ ツ ツ ツ …」

「ういっす!」

「ういっす。なに?」

「いやいや、元気?」

「何よ?用が無いのに
      電話してこないでしょあんたは」

「あはは、いやいやいや、実はですね…」


てな訳で無事にCGを取り込むことができた。

どれどれ…お!
ふーん お!

…へぇ!


と、自分で指示したことだが、
なかなかの仕上がり具合。
でも、差し戻しだ。
どうしても、肝心要な部分に修正をしないとならない。
そーでないと、クライアントに確実に指摘されるだろう。
例え試写に間に合わなくとも
本編集に間に合わせないと駄目だ。
試写で言われて気が付いて
慌てて直すんじゃ、間に合わない。

すぐに電話を取り


「○○さん!」

「え?はい? もしもーし!」

どうやらCG屋さんはパチンコ屋にいるようだ。


周りがうるさくて聞こえやしない。



「2枚目のCGなんですけどぉ!」

「え?何?何枚目?」

「に、に ”に”です!に・ま・い・め!」

「はあ、はあ、二枚目が?あ、ちょっと待ってください
今、外出ますから…で、誰ですか?」


『お、お、おーい!誰ですかって!』

やっとパチンコ屋を出て会話ができた。
困ったもんだ。

で、直しをかなり渋がられたが
ゴリ押しする。
しかも、明日までにあげてくれって。
明日の親分試写までにあげてって。

あげてくれるらしい。

がんばれCG屋さん。


ま、VPの作業をここまでにして…
ナレーションは明日作業することにして…
こっちも大詰めが近いCMの作業に入る。
制作部○本君からナレーターの
ボイスサンプルがmp3で届いている。

便利な世の中になったもんだ。
通常ならCDを聞きに会社に行くか
制作の子に届けてもらうか…
しかし、便利になってスピーディーになった反面
明日の朝までに絞り込んでメールくださいだと。
楽なんだか、楽じゃないんだか…


mp3をダウンロードして
ナレーターの声を聞く。

ボイスサンプルだから
こちらの希望の文言ではないし
こちらの狙いの声でもない。

このボイスサンプルから
その方の声質と幅を考える。
巻き巻きでしゃべることができそうか?とか
優しげな感じと強めな感じと幅があるか?とか。

今回は男性ナレーターでいく。
なんか説得力のある声がいいなぁ…



で、4人候補のうちから2人をチョイス。
一言づつコメントを添えておく。
クライアントに提出した際に
監督はこちらの方がお勧めだそうですとか
この方は幅がありそうだから
突発的な要望も大丈夫そうですよとか
制作部が言えるように。


そんなことをしてたら
もう23時。

今日は早く寝よう、寝よう。

明日は朝から台本を打つのだから…

じゃ!