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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

湘南の風

映「最後の晩餐」撮影日記

6月18日

湘南へ向かう。

湘南と言えば僕だ。

海と僕はクリソツってくらいに良く似合う。

だって、横浜生まれだし・・・

だって、浜っ子だし・・・

○○じゃーんって言うし・・・

屁理屈を置いておいて、

湘南に飛んだ。

 

 

 

 

 

室内撮影の多い作品だが

昨日と今日はロケ撮影だ。

 

  

  

なにを隠そう僕はロケが大好き。

  

  

  

やっぱり撮影はロケに限る。

太陽の下で、涼しげな風の中、大声で叫ぶ

僕はこんな瞬間が大好きだ。

希望は『曇天』だったが

湘南に着いてみると どピーカン

少し監督が不満そうな顔をしたが

今回の作品には『天気待ち』はありえないのだ。

撮ってもらうしかない。

「回していこう、回して!」

湘南の海が望める山頂から撮影開始。

今日は移動につぐ移動の撮影だ。

ワンカット撮影したら全車移動

また、ワンカット撮影したら全車移動

日が落ちてきたらまた戻ってきて撮影・撮影・撮影

目まぐるしいほどに移動して撮影を続ける。

つまり、移動でつまづくと撮影時間にダイレクトに響いてくるのだ。

太陽は待ってはくれない。

いくらお金を払っても太陽は沈む。

太陽が沈んだら昼間のシーンは撮影できない。

「急げ!飛田!大船!」

僕はセカンド助監督飛田とサード助監督大船にハッパをかける。

フォースの北野は右も左もわかってないので

ほっておくことにする。

現場が山頂であるために

俳優部のメイクや着替えが現場の近くでできない

そのためメイクが終了後に車で移動して

現場に連れてきてやっと撮影開始となるのだ。

これは、常に先読みをして動かないと

全く無駄な時間が取られてしまう

危険な状況でもある。

逆に言えば非常に面白い状況とも言える

と、ここで僕の携帯にやばい連絡が入った。

山頂での撮影後に予定されている

劇車がまだ現場に到着していないというのだ。

「な、なにー!で、今どこ?」

「まだ、横浜辺り」

「えええええ!!」

「間に合わないじゃないか!」

「間に合わないねぇ」

運転は制作担当の藤本さん。

僕とは映画「千年火」でも一緒で

相当なやり手だ。

修羅場をいくつもくぐっているだけあって

劇車が遅れていても涼しい声で

現実を僕に突きつける。

「だいたい、借りに行った時に劇車がパンクしてたからなぁ」

「ええええ!!なんだよそれ!」

「まいったよ」

「うん。つーか、こっちもまいっちゃうなぁ」

「まあ、1時間遅れくらいかな」

「そっか、了解。なるはやで!」

「了解!」

あまりにも落ち着いて話すもんだから

僕も落ち着いて考えてしまう

劇車の撮影を飛ばして、

その次のシーンを・・・

と、また携帯に電話が

「すいません、○○さんのメイクが遅れてます!」

「なにーーー!!飛田ぁぁぁぁ!」

「す、すいません!早くあげてもらいます!」

何事だ、何事なんだこれは。

今日は僕をいじめる日かなにかか?

よりによって時間が無い今日に限って・・・

何もかも全てが後手に回っているようだ。

いきなり先手に回るためには・・・

 

  

  

  

もーーーー、わからーーーん!

※まめ知識

  劇車とは劇用車の略で呼んで字のごとく

  劇中で使用する車のことである。

  普通の車なら比較的レンタカーで済ますことが多いが

  時代背景が10年前とかになっていると

  これがややこしい。

  10年前にこの車は走ってないとか

  色々問題が出てしまう。

  また、○○年型○○みたく台本上ですでに

  車種が特定されている時もあり

  単純なものではない。

  また、保険に入ってない車であったり

  ナンバーが未登録だったりと

  こちらにとっても非常にリスキーな場合もある。

本日撮影したシーン

S#60/74/6/7/58/51/98/127/129/130/100/1/108/119