新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

エロ・グロ・ナンセンス

5月21日

「エロ・グロ・ナンセンス」

という言葉を聞いたことはあるだろうか?

B級映画やVシネマなどを説明する際によく使われる言葉だ。

このエログロナンセンスというのは

読んで字のごとく

「エロ」=すけべえで

「グロ」=グロテスクで

「ナンセンス」=センスの無い(センスがあるとも解釈されるが)

映画と言う意味だ。

じゃあエログロナンセンス映画」はくだらない

見るに値しない映画か?

僕は違うと思う。

少なくとも今までヒットした映画には

相当数のエログロナンセンス映画」がある。

例えば「KillBill」なんかそうだろう。

だからと言う訳じゃないが、

この「エロ・グロ・ナンセンス」というのは

映画の面白さの根源じゃないか?とも思う。

かつて娯楽の頂点であった映画が

衰退したのはTVが「エロ・グロ・ナンセンス」を始め

映画が娯楽からより芸術性を求めたからではないか?

特にハリウッドにはよくあるが

どんなアクション映画にもキスシーンがあり

ホラー映画のほとんどに裸の女性が登場し

文芸大作にベッドシーンがあり

サスペンスの殺人者はグロテスクに人を殺す。

まあ、全てがそうだじゃないけど

ハリウッド映画はやっぱり娯楽を作っているんだと思う。

日本がそうじゃないという訳じゃなく

じゃあ、Vシネマがヒットする娯楽なのかとか

そういうことじゃなくてね。

「エロ・グロ・ナンセンス」ってバカにできないんじゃないのってことかな。

まあ、なんでこういうことを思ったかというと

自分自身が「エロ・グロ・ナンセンス」

少しバカにしていたからかもしれないね。

さて、話しがだいぶずれたのだが

この「エロ・グロ・ナンセンス面白ぇじゃん!」

今日改めて思った。

そう、今日は映画の打ち合わせに行ったんだ。

予算のある大作や普通に封切られる映画なんかじゃなくて

いわゆる低予算映画なんだけどさ

今日、脚本を貰って製作体制なんかの話しを聞いたんだけど

これがまあ、すごいというか、大変というか、

かなり体力を消耗しそうな体制なわけ。

でも、脚本がさ

なかなか面白いんだこれが

まさに「エロ・グロ・ナンセンス」なんだけど

スピード感があって話しもよくできている。

じゃあ、その映画に参加するか?

その話しになると、ちょっと別だ。

もう少し話しを聞いて、

脚本をもっと読まないと決断はできない。

僕にも生活があるからね。

奥さんと子供を路頭に迷わせるわけにも行かないし。

本当は損得勘定で考えたくないんだけど

考えざるを得ない。

呼ばれたらなんでもホイホイ仕事するとも

思われたくないしね。

さ、後10回は脚本を読むこととしますか。

結論は明日出す!