新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

映画を待つ間に。

2017年7月11日

人生には一人や二人くらいは「特別な人」がいると思う。

まあ、恋人だったり奥さんだったり両親だったり親戚だったり

身近な人であることが多いとは思うけど。

 

当然ながら、僕だって妻や母親、子供達は特別な人の分類に入る。

 

が、そんな近親者ではないけれども「特別な人」がいる。

 

師匠とか足を向けて寝られない人、頭の上がらない人と聞いたら

みなさんはどんな人を思い浮かべるだろうか。

僕には師匠と聞いて思い浮かべる人が一人、

頭の上がらない人、頭の上がらない先輩で思い浮かべる人が一人いる。

 

なんというか、これは凄く幸せなことだと思っている。

この年齢(44歳)になると

真剣に注意してくれたり怒ってくれたりする人って

せいぜい妻くらいしかいません。ありがたいです。

 

でも、師匠や先輩は、最近会っていませんが

多分、きっと、必ず、会ったら、これまで通り

 

「長谷くん!」

 

と言ってくれるはずです。

そう言われたら正直背筋が伸びます。ピンと。

すぐに

 

「はいっ!」

 

って言えます。0.5秒くらいで言えると思います。

それくらい身についてます。

ええ、ええ、だって、十年以上助手をしてましたからね。

その師匠にも、先輩にもずっと付いてきました。

 

そんな先輩が映画を撮った。

facebookでは情報を追っていたけれど

なんだか恥ずかしくてあんまり反応は返せなかったけど

とっても気にはしてた。

同じく同級生の映画も気になっていたけれど、、、

やっぱりまだ心の整理がつかないというか

どんだけ子供なんだよ!って言われると思うけど

こう、なんというか、嫉妬?うん、ダメな奴だね俺は。

 

んで、まあ、その頭の上がらない先輩の映画の試写に行こうと

渋谷まだやってきた。

 

偶然にも拙作「サンタクロースズ」を公開した劇場のあるビルで。

 

サンタクロースズから、すでに二年が過ぎている。

 

「長谷ちゃん、どんな物でもいいから、どんどん次の作品作らないとダメだよ!」

 

と、当時プロデューサーに言われた言葉が

今になった重い、後悔先に立たず。

 

映画を待つ間にふらりとと入った喫茶店。

 

考えたくないことまで考えてしまう。

 

先輩がいたら逆にどうしよう、何を話そうとか思っちゃう。

なんだかなぁ、情けない。

 

克服しようそんな弱い自分を。

 

じゃ。