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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

伝説を作っちゃったか?

10月9日

娘の幼稚園での最後の運動会が終わった。

親からしてみれば、

長男と合わせて5年間の長丁場だった。

振り返れば、二人同時に通っていた時は

正直金銭的に厳しかった時もあった。

そんな二人が園に通う年に

義理の父が他界してしまい、

今思い出しても震えるほど悲しい。

でも、幼稚園での5回の運動会は楽しかったの一言だ。

親が参加出来る運動会なんてこれが最後だと思うし

最後にしてもらいたいとも思うけど。

ここまで子どもたちと一緒になれる運動会は大好きだったし

なによりもパパさん応援団に入ったことが

もっとも収穫が大きかったというか、

楽しさ倍増だった。

奥さんに言われて無理やり参加して良かった、

本当に良かった。

いや、終わった後の

飲み会目的で良かったという訳じゃないけどね。

なんというか、子どもを媒介とした親どうしの繋がりって

大変な場合もあるんだろうけどさ、

自分の周りにいたっては全く面倒なことはなくてね、

年齢の違う者同士の友人というか

運動会以外でも遊んだりしてね。

いや、本当に卒園するのが嫌なくらいだよ。

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朝6時30分に目覚ましがなった。

結局、台本の修正を引きづってしまったので

昨晩は朝4時に就寝したから

2時間ほどしか寝てない。

が、ある種の緊張感と期待感で

目覚ましが鳴ると自然に起きることができた。

さて、運動会のパパさん応援団は

園児たちの集合時間より1時間ほど早く集合する必要がある。

これは毎年のルールなんだが、

1時間ほど前に全員集合して、

応援の練習をする。

この日しか、都合が付けられなかったパパもいるので、

この1時間は、

本番前最後の練習であり、最初の全員練習でもある。

ここで全員が理解してくれないといけない。

だから、あまり難しいことも出来ないのだ。

応援団長に決まってからというもの、

数ヶ月に渡って色々と考え続けた。

どんな応援方法が良いだろうかと。

簡単で、覚えやすくて、面白い、

それでいて、幼稚園児たちにわかりやすいのがいい。

で、だ。

様々な要因を考えて行き着いたのが

いかりや長介のオイッス!だ。

まず、パパさんたちが知らない訳がない、

すぐについてこれるだろうし

タイミングもツボも心得ている。

つまり、覚えやすくて、簡単だ。

でも、子どもたちに受けるか?

これも確信があった。

ある居酒屋に子どもたちを含めた大人数で入った時

ちょうどそのお店はファミリールームと称して

一部のスペースを子ども用にしてモニターを置き、

アニメとかのDVD見放題の空間を提供してくれていた。

そこにあったのだ、ドリフが。

子どもたちがアニメを見たいと主張する中、

「駄目だ!アニメなんか見ないでドリフを見ろ!」

と、半ば強制的に見させた。

はじめは、つまらなさそうにしていた子どもたちだが、

コントが始まると全員釘付けになって大笑いしていた。

こっちがびっくりするくらい大笑いしていた。

そして、長さんのオイッスで

子どもたちは、TVに向かって言った。

「オイッス!!」

これだ!これだよ、これ!

何も一回で成功しなくてもいい、

元気がないぞ、もう一回オイッス!とやれる。

全員が慣れるまで100回でも200回でもやればいい!

これだよ、最高だよドリフ!

そんな訳である種の確信を持って

僕は応援団の進行台本を書き、

パパさん応援団に指示指導した。

で、僕は8時に集合する前の段階でスイッチが入っていて、

口調、動き、考え方に至る全てを仕事モードに変えていた。

目の前にるパパさんたちは、

もうすぐ始まる撮影のエキストラさんたちだと。

それで、僕が知っているもっともうるさ型の監督のために

芝居を仕込んでいる。

そう、自分の中で物語を作り進行した。

時に厳しく、時に面白く、

僕がよく使う手手法

ちゃんと出来そうな人だけど、

微妙に心配にさせる…

この手法は、3つある奥義の2つ目である。

だから、当然、応援団はまとまった。

これで、パパさんたち自身も楽しくなるはず。

役目の半分は終わったぜ。

9時00分

園児たちも全員集合し、

親兄弟親戚一同のギャラリーも増えてきた。

どうも今年のギャラリーは多そうだ。

応援団の出番は開会式の演目の一つでしかないので

割りとすぐに登場して、すぐ終わる。

だが、ここに全てをかけるために

去年から準備してきたのだ!!!!!!!

この日を爆発させるために!!!!!!!

「それでは、応援団の皆さんお願いします!」

「じゃあ、応援団、しゅっぱーつ!」」

と、入場曲のキューを出した。

が、音が鳴らない。

は?

っと、見たら、

一人、音楽が鳴る前に飛び出してしまった!

◯◯のパパだ!

すでに5年目のベテランパパだが、

痛恨の勇み足!

会場が微妙な笑いに包まれた時、

ようやく入場曲が出た。

8時だよ全員集合の入場曲だ!

大人たちからどよめきが聞こえる。

入場曲は30秒で作っておいた。

少しながかったが、

その間は足踏みしてねと伝えてあったから

パパさんたちはきちんと足踏みして整列してくれた。

そして、音楽終わりのタイミングでオイッス。

ここは外せない。

ここは全員で決めたい。

俺だけがやるのではなく、

全員でやるのが良い。

一度、俺だけがやって、

その受け答えでパパさんたちがオイッスという話もあったが、

いや、やっぱり、

最初は全員でしょ、と

団長権限で確定。

約30人のパパさんオイッスは壮観だ。

で、当然、予想通り子どもたちの反応が悪い。

これはある意味ありがたい、

何度か煽りを入れられるからだ。

「どうした、元気が無いぞ!もう一回オイッス!」

数回やって、園児たちもコツを掴んだようで元気になった。

んで、応援やった後にもう一回やるからねと振っておく。

毎年の応援団は、どちらかと言うと

子どもたちに見せる、聴かせる感じだった。

でも、やっぱり幼稚園児だからね、

いっぱい声だしたいし、暴れたいよね。

だから、はじめにオイッスやって

間で応援を、フレフレ、ってやって、

最後にもう一回、オイッスをもってきた。

案の定、一回目から元気が良い。

もう、楽しそうな表情がたまらない。

で、アドリブでオイッスオイッスオイッスと連発してみた。

びっくりして子どもたちは、戸惑って、その後大笑いした。

それを何度かやって締めくくった。

ほぼ完璧な仕上がりだったと思う。

だけど、正直、子どもたちの顔は覚えてない。

緊張してたのかな、やっぱり。

それから後は、

競技の用具の準備したり、

娘と障害物競走したりした。

ラストだからビデオカメラも2台

一眼レフ1台、コンデジ1台と

合計4カメ体制で各アングルから狙う。

後で死ぬほど編集が大変なのは言うまでもないが、

この段階では知ったこっちゃないと。

編集するのは俺じゃないと言わんばかりに

方々から撮影した。

いや、俺なんだ編集するのは。

毎年、とんでもなく興奮する三色対抗リレーは

途中、独走態勢になってしまったので

盛り上がりが完璧とは言いがたかったが

まあ、やっぱりリレーはオモシレー。

編集も楽しそう。

それから、昼食後は

毎回、自分の子どもが出ていなくても

思わず号泣してしまう組体操&エアドリーム。

特に男の子のウチは号泣必至だ。

年少さんから年中、年長と学年は上がっていくものの

精神年齢や態度なんかは、むしろ後退したんじゃないかって

親としては実は心配してた自分の子どもが、

まあ、見事に組体操をやったり、

全員で息をぴったり合わせないとならない

エアドリームを操っているのを見ていると

自然に目に汗がたまってくる。

まあ、今年は僕は娘だったから

そこまで泣きはしなかったけどね。

半泣き程度ではあったけども。

で、息子の時は、まあ、ほぼここで

運動会の目玉というか

見るべき競技は終わりなんだけど

今年は違う。

最後の最後に大イベントがあった。

閉会式の最後、

運動会のおわりの言葉を

娘がマイクを持ってしゃべるのだ。

2週間ほど前から練習に練習を重ねてきた。

言葉を間違えないように、

聞き取りやすいように、

焦って早口にならないように、

徹底的に演出してやりたかったが

グッとこらえた。

僕のことを知ってる役者さんなら

は?ってくらい口を出さなかった、

NGを出さなかった。

俺の舞台は朝一番開会式の応援団で、

娘の舞台は閉会式の終わりの言葉だった。

うちの奥さんが言われたそうだ、

今年の運動会は、

長谷さんで始まって、長谷さんで終わったと。

やべー、伝説を作っちまったか?

じゃ。