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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

読み合わせる。

7月11日

今回の役者陣は全てオーディションで

選ばさせて頂いた。

それだけに、大きな期待と不安が

こちらにもあるし、役者側にもある。

そんな全てを払拭するために

メインキャストの全てにお越し頂いて

脚本の読み合わせるをやらせてもらうことにした。

撮影3日前だが、多分、ここで全てが決まることになると思う。

僕の大先輩であるCMディレクターであり

映画監督のM本さんは、よくこんなことを言っていた。

「監督の仕事の大半は、

スタッフを含めたキャスティングの段階で終わっていて、

その段階でクオリティもほぼ決まっているんだよ」と

その言葉の意味はすぐに理解できたが、

この言葉の重要性を認識したのは、

やはり、自分が演出をするようになってからだ。

だから、この読み合わせの成否は

クオリティの成否に直結している。

また、現場の進行スピードの目安にもなる。

僕がオーディションを極端にやろうとしないのは

一人づつを役として選ぶことは出来るが、

全体のバランスは、集まってみてドーン!なのだ。

これが楽しくもあり、クラクラするほど不安にさせる。

蓋を開けてみないと分からないのは

ギャンブルでハラハラドキドキで楽しいかもしれない、

が、しかし、VPやCM、いや、全ての映像作品において、

そんなギャンブルは出来るだけ避けて通るのが

セオリーであり、成功の秘訣だ。

なぜなら、失敗やミス、想定外は

あり得ない、起こり得ないのが基本だからだ。

VPにおいては、特に。

そんな緊張感からか

13時集合なのに、10時には会社に着いた。

何をする訳ももなく、

助監督たちの準備をボーっと見る。

第一声は、なんと言おうか…

僕も不安だが

役者たちも不安だろう。

そんな不安を、まずは取り去っていかないと。

「えー、基本的に僕は、ワンカットで全部撮りたがります。カット!って言うのを忘れることも多いです(笑)」

役者たちは笑ってなかった。

全員が台本に目を落とした。

「大記憶大会の始まりです」

プレッシャーの追い討ちですね。

みんな頑張れ。

じゃ。