新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ベーゴマから日本を元気にする計画。

5月5日

今日は待ちに待ったベーゴマ大会。

江戸東京たてもの園に行った。

ベーゴマを初めてからおよそ半年。

ここまで息子と一緒にはまる物が

存在するとは思ってもみなかったし

それがまさかベーゴマだなんて

考えが及ぶはずもない。

また、同じように息子と同級生家族が

ベーゴマにはまるなんて奇跡的な確率じゃないだろうか…

奥さんと息子、娘は、

わざわざ実家から早目に帰宅しての参加。

この健康的というか、昭和的というか、

親としても応援せざるを得ないのがベーゴマだ。

いや、ベーゴマに限ったことではないが、

例えばTVゲームだったら、

ここまで応援しただろうか?

しないことは無いだろうが、

実際、ウチにはゲーム機はない。

スポーツならどうだ?

いや、家庭で全くと言って良いほど

プロスポーツ観戦をしない長谷家だ。

そうそう、スポーツに燃える状況にはならない。

そんなウチにもぴったりだったのが

このベーゴマだ。

最初に言っておくと

ただのコマ回しと思ってもらっては駄目だ。

ベーゴマには勝負であることはもちろん

見た目以上の運動量があり

コマを投げ入れる場所や自分の立ち位置などの

微妙な駆け引きや

コマをどのような角度で投げ入れるか、

入れられるかなどの技、技量が必要である。

つまり、完全にスポーツの要素が詰まっている。

いや、スポーツであると断言しても差し支えない。

それほどに面白い。

最近だと、ベイブレードが流行したので

子どもとしてもコマを戦わせることへの興味は高い。

しかし、いざ、ベーゴマを前にすると、

ほとんどの子どもが立ち去っていく…

正直言って、コマにひもを巻くのは難しく、

当然ながらコマを投げ入れて回すという行為にもコツがいる。

これは非常に高い壁であり、

また、ここしか壁は無い。

ここを越えないことには

進まないのがベーゴマ普及の難しいところでもある。

今の子どもたちには、

ベーゴマをやらずとも、沢山の遊びやおもちゃがあるので、

わざわざ、難しいコツを身につけなければいけない

ベーゴマを遊びとして選択する必要は無い。

とはいえ、そこを乗り越えるきっかけも

同じ壁の部分である。

苦労して、初めてベーゴマを回せた瞬間。

ここで脳内麻薬が出たか出ないか、

恐らくここが、その後をベーゴマ人生とするか否かだろう。

ウチの息子や俺、そして、友人家族は、

脳内麻薬を出しまくったのだ、きっと。

そして、今日という日を楽しみにしていた。

こんなに何かの日を楽しみにしていたのも久しぶりだ。

大会の詳細はさておき、

息子は前回に引き続き、

準々決勝まで進出。

僕は前回1回戦敗退だったが、

今回は3回戦まで進出することができた。

結果としては満足のいく出来。

皆さん、ベーゴマをやりましょう、やりませんか?

小さいお子さんのいらっしゃる方、

一度、ベーゴマを検索してみて下さい。

そして、近所でベーゴマの集まりなどがありましたら

是非、参加してみて下さい。

ベーゴマで色々なことが学べると思います。

これだけ年齢も幅広い遊びも滅多にありません。

それゆえ、ありがとうございました、お願いします、などの

基本的な礼儀がしっかりしてないと

怒られたり、注意されたりもします。

ベーゴマ対戦中の床に顔と近づけると

コマが飛んできて危ないのですが、

誰かが、そんな状況になると、

皆で一斉に、

「あぶないからしゃがまない!」と

声をかけあったりもしています。

こんなに素敵な遊びありません。

きっと正々堂々と戦うことも覚えてくれるだろうし、

勝つことの喜びや、負けることの悔しさ、

そして、勝ったことの責任、強いことの責任も

ベーゴマをやることで身につきます。

準々決勝に進めた息子が

幼稚園年長の妹にヒモの巻き方を聞かれて、

面倒くさそうにやっていました。

しかし、僕が

「◯◯は準々決勝まで行った、強い子なんだろ?

 強いってことは、優しくないといけないんじゃないか?

 強い子が優しく、初めての子や弱い子を教えていかないと

 大好きなベーゴマは、誰もやらなくなって消えちゃうよ」

と言うと、

妹の手を取り、優しくヒモの巻き方を教え始めました。

「妹だけじゃなくて、

 他に分からない子がいたら教えてあげられるか?」

「出来るよ」

TVゲームでは、出来ないとは言いませんし思わないけど、

多分、ベーゴマの方が簡単だったと思う、思いたい。

いつまでベーゴマ熱が続くか分からないけど

(大会に行くと、結構年配の方もいらっしゃる)

飽きるまで続けるだろうと思う、飽きないけど。

そして、近所でベーゴマ人口を増やし、

ベーゴマ倶楽部設立までもっていけたらいーなーと。

子どもたちや大人たちも大勢集まり、

わいわいガヤガヤ、ベーゴマをやる。

きっとこれって、地域活性だろうし、

近所の連携は防犯にも繋がるし

なにより、近所に住む子どもたちの顔を知ること、

また、子どもたちも近所の大人を知ることは

とっても良いことだと思うのです。

だって、知らない子より、

知っている子を守ろうとするのが人情というもの。

そして、全部の子どもたちを知っていれば良いだけのこと。

ベーゴマやメンコなどの

昭和遊びからの地道な地域活性。

これ、誰か本気で取り組んでくれる人いない?

「ベーゴマから地域を、日本を元気にする計画」

じゃ。