新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

そんな物、横に置いておけよ。

3月23日

正直言って、この地震の影響は大きい。

誤解を恐れず言えば、

二次、いや、三次災害と言えるだろう。

進行していた仕事が中断になり

どの位の期間中断するのか分からない現実。

だが、毎度なら1ヶ月とか2ヶ月位何もしないで

ぼーっと嵐が通り過ぎるのを待っていた。

当然、営業の電話したりメールしたりはするけども。

が、今回の事態は

業界が闇の中に頭を突っ込んだような…

出口を知らぬままに突き落とされた迷路。

漠然とそう感じた。

で、ある決断をする前に

知り合いの制作会社やプロデューサーたちに

メールを出しておいた。

TV関連やCM関連、VP関連の分野の連中に。

返ってきた内容は

想像通りであり、それは最悪の結果だった。

この状況が数日で回復するなんて有り得ない。

そう思うに充分な状況だし、情報だった。

で、ある決断をすることにした。

当面、仕事が元通りになるまで

なんとかしのげるようにアルバイトでも探そう。

と。

で、いきなりコンビニのレジ打ちは難しいだろうから、

よく知った業界か、

過去に経験したことを生かせるバイトを探した。

そこで、ある会社が見つかった。

ノンリニア編集ソフトのファイナルカットプロや

プレミアプロを操作出来るスキルを求めていた。

そして、今日、その会社に面接して頂いた。

面接なんて久しぶりだ。

何年ぶりだろうか?

採用されるかどうかがかかった面接なんて

15年以上ぶりかもしれない。

11時約束だったが、

緊張のせいなのか

会社に着いたのは10時。

1時間も早く到着してしまった。

スタバでコーヒー飲んで落ち着いて

真っ白なスケジュール表を見て

やる気を奮い立たせた。

このスケジュール表を一杯にさせたい!

だが、そんな緊張はすぐに溶けて無くなった。

先方は僕の名前から

ネット検索したようで、

僕の経歴など大まかな情報を知っていたのだ。

当然、このブログも読まれたであろう。

素性が相手にバレていては、

ネコを被っても意味はないし、

嘘を付く必要も理由もない。

で、アルバイトの話しの前に

ディレクターとして働いてみてはどうか、と。

うーん、想像以上。

逆転ホームランクラスじゃないでしょうか?

また、通常のアルバイトととしても

雇って欲しいとお願いしたところ

「お願いします」という返事を頂きました。

いえ、僕からお願いしたんですよ!

ありがたい、本当にありがたい。

そして、嬉しい。

自分の経験が生かせる仕事が見つかって

とっても嬉しいです。

多分、プライドってもんは

男である以上、捨てるに捨てられないものだと思う。

でも、ほんの少しの間、横に置いておくことは出来る。

家族には、俺のプライドなんて必要ない。

M監督が常々言っていたっけな。

「長谷くん、謙虚さを忘れてはいけない。

     謙虚になれ、謙虚になれ長谷くん!」

ここ数日の僕が謙虚だったかどうかは分からないけど

こうして、新しい仕事先が見つかって、認めてもらえたことは

少なくても謙虚になろうとした結果だからだと思う。

明日から頑張ろう!

日本がんばろう!

仕事をがんばろう!

世の中をギャフンと言わせよう!

じゃ