新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

走りまわった愛媛県内子町

12月1日

夕方少し前の飛行機に乗った。

飛び立つ時刻には太陽は海に沈みかけて

海を黄金色に染め上げていた。

「美しい」

思わず写真を撮ろうとしたが、

あいにく、カメラは棚に入れてしまっていたし

携帯もフライトモードにしてから

電源を切らなかったので

到着まで電源を入れることはできない。

ああ、そうか、記憶に焼き付けておけば良いのだ。

ここ数日の間、

自前の一眼レフや放送用のHDカメラで

撮りたい物を撮っていた感覚だったから

いや、レンズを通した映像を

小さなモニターで見ていた状態だったから

こうして、美しい景色を肉眼で見ていると

なんだか、もったいない気持ちにもなる。

これも職業病というやつなのかもしれない。

いやぁ、しかし、ここ数日は

本当に走った。

自前の足でも走ったし、

レンタルサイクルでも走りまわった。

内子という街はある意味広いけど

ある意味ぎゅっと全部が詰まった街なので

移動については楽だった、はず。

”はず”なんて言うのは、

逆に色々な場所が徒歩圏内にあるので

徒歩で移動する場面が多くあり

つまり、取材で来ている時間は

その全てを徒歩、あるいは自転車で移動することになる。

で、アポイントの時間なんかも

先方の都合もあるから

結局、行ったり来たりすることになって、

時間ギリギリになったり、

微妙な間が空いたりもして…

いや、本当にあっちこっちへ走りまわった。

でも、ある意味広いと書いたけど

この街で一番広いのは、

恥ずかしげもなく書くと「心」だ。

この街の人たちは、

信じられないくらいに心が広く温かい。

いや、僕が冷たい人間だったからかもしれないけど、

こんなに優しくされたのは初めてってくらい

皆、僕を信用してくれたし、助けてくれた。

僕なんて、後ろにカメラクルーを従えてなかったら

ただのヒゲメガネのおっさんな訳で、

いくら ○○ (TV局名) と言っても

信用するかしないかは相手次第。

いやぁ、本当に助かりました。

また、プライベートでも行ってみたいと

本気で思えた街かもしれません。

内子のCOCOROという喫茶店のご主人!

きっと、また、行きます。

その時はまた、常連扱い(笑)でよろしくお願いします。

雑貨屋のスーパー仲の良いご夫婦さん。

あの日のディナーはいかがでしたかぁ~

あのまま、置いてけぼりで帰ってしまいましたが、

また、楽しいお話しを聞かせてください。

さて、次の取材地は…

山梨県甲府市

ほぉ~

って、12月2日出発!帰京!

つまり、日帰り!

だって、3日は娘の発表会。

おー。

じゃ。

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内子には今もこのような街並みが残されていて、

散歩するだけでタイムスリップしたような感覚になる。

また、初めて見る街並みなのに、懐かしい、優しい印象を受けるのは、

この内子の街に暮らす人々の心が

そのまま街に息づいているからだろう。