新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ジャッキー

8月19日

今日も映画を見た。

まあ、僕の休みが今日くらいしか

なさそうだという予想もあるんだけども

それに、奥さんが帰京してから具合が悪いって

ことも要因としてはある。

で、今日は【ベストキッド】を見る。

でも、娘は乗り気じゃないようなので

家で留守番をするそうだ。

「怖いやつなんでしょ」

と一人で勝手にベストキッドを

恐怖映画にしている。

まあ、勝手にしなさい。

とはいえ、昨日もそうだったけど、

小学生は俺より忙しい。

午前中は学校開放でプールがあって

帰宅するのはお昼。

昼食を食べたら夏休みの宿題もやらないと。

そんな訳で時間が合うのが16時からだった。

また、吹き替えで見たかったから調べてみると

新宿も渋谷も吹き替えでは上映なくて

としまえんのユナイテッドに行くことに。

そう、としまえんといえば

年間フリーパスを持っている。

少し早めに行って遊んでから

映画館に行こうじゃないか!えー!おい!

贅沢だな!おい!

まあ、あんまり感動無いんだけどね。

でも、これが普通とは思うなよ。

そんな訳でベストキッドだ。

結果から言うと

隣で息子が涙を拭いながら見ている姿を見て、

俺もつられて泣いてしまいましたって感じだ。

そもそも、

ラルフマッチオ&ノリユキパットモリタ版では

1から3まで見て、更に4も見ている。

だから、まあ、泣くはずが、泣く予定が無い。

だって、流れはよく知っているんだもん。

でも、こうして息子と一緒に映画を見て

こそこそと隠れて泣いているのは、

息子は単純な感動なのかもしれないが、

僕の方は、ジャッキーである部分が多い。

ベストキッドのジャッキーは確実に

おっさんなのだ。

じいさんでは無いが、

かなりじいさんに近いおっさん。

もう、この姿だけで痛い。

今現在を30代後半以上の人間であれば、

ジャッキー映画が特別な存在であることに

異論は無いはずだと思う。

僕からしてみれば、子どもたちだけで

映画館に初めて行った映画であり、

親も行ってよいと確実に言ってくれる映画。

それがジャッキーの映画。

映画が終われば、帰り道での

カンフーごっこは当たり前だった。

ジャッキー映画がカンフーから

ポリスストーリーのような少し大人びた話しに

切り替わったいったと同じくして

僕らは中学生であったりして

言ってみればジャッキーと共に

成長をしてきたのだ。

つまり、ジャッキーが

おっさんになっていることは

自分たちもおっさんになっていることに

間違いがない。

だって、ジャッキーの方が年上なんだもん。

そんなジャッキーの姿と

どんどんカンフーにキレを出してくる

ウィルスミスの息子の差に涙が流れるのは

半ば当たり前といえば当たり前なのだ。

それはつまり、

前作のベストキッドにはなかった

新旧の交替を感じさせたのだ。

ジャッキーでなければ

ここまで泣くことは無いだろうし

ジャッキーに思いいれがあればこそ

流す涙なのかもしれない。

映画館のロビーで

小学生5人組がいた。

「俺、カンフー習いたい!」

「ちょー!」

ビシバシ言いながらカンフーごっこをしてた。

そうだ、これがジャッキー映画なんだよ。

子どもたちの心を掴んで離さない

映画が終わってもずっと、映画に浸れる。

映画なんて2時間かそこいらなんだけど、

本当に面白かった映画は

見終わった後に2時間以上語り合える。

なんかね、こんな映画ばっかり

子どもたちが見てくれれば

イジメなんか無くなると思うんだけど

違うのかなぁ〜

現実は、【告白】なんだろうか…

嫌だなぁ。

まあ、でも、息子が劇場で流した涙も

映画館のロビーでカンフーごっこをしている

子どもたちも現実のこと。

もっとさぁ、学校でこんな映画を

沢山見せた方が良いんじゃないの?

そのものズバリの映画じゃなくてさ。

え?あ、そうか、

俺が作れば良いのか。

そうだ、俺が作ろう。

じゃ。