2月8日
なかなかシナリオが短くならない。
かなり劇的な変化でも無いと
これ以上のカットは無理だと思う。
が、そのアイデアが思いつかない。
ここ数日、色々と考えていたけれども
考えれば考えるほどに
短くなる部分と長くなる部分とが出て、
結局当初のシナリオから
3ページ減らしたに過ぎない。
時間にして多分2分くらいじゃないかな。
いや、10ページくらいを
ドーンと切らないといけないんだが、
乱暴に切ればそれだけ、
唐突なものになるし、
ヘタとすると、
意味不明なモンタージュを作ることになる。
逆にモンタージュで
どれだけ切っていけるかってことにもなるが、
いかんせん、
言わなければならないワードや
見せなければいけない設定・部分もある。
これは商業である限りVPとかCMとかTVとか
全く関係なく存在するワクでありカセだ。
これを飲み込んでこその商業映像である。
で、実は一番苦労しているのは
その部分じゃなく、
もっと、踏み込んだ表現が
無いかどーかを悩んでいる。
そうすることで、
短くなることもアテにしながら。
が、そうそう見つかるものでもなく、
結局の3ページショートで提出。
これが第三稿となる。
この流れだと次の四稿が決定稿となりそうだ。
いや、いや、撮影のスケジュールを考えると
次の四稿を決定稿としていかないと
間に合わない。
明日は助監督二人と顔合わせ。
一人は、前回の仕事で
制作兼編集をやってくれたM久。
そしてもう一人は、
初めてとなるけれども、
以前、瀬木さんの映画で
チーフや勤めたKくん。
M久は演出部としての仕事は
初になるが
Kくんは本編で
チーフとしてもやっているベテラン。
経験値的にデコボコだが、
まあ、うまくやれるんじゃないかと思う。
要はやる気だしね。
今回は撮影期間も長く
そして、出演者の数も多い。
僕の力加減もハンパでは無い。
思わず、
ハンパ無いですから！と言ったら
「監督、そんなこと言っちゃって
いいんですかー
他のチームに悪いですよー」
と、クライアントさんに言われた。
「いいんです。今度からはこれが
基準になるんです。つまり、これから常に
ハンパない気合で望みます。というよりも、
毎回、基準が上がってるんですよ！」
言い訳じゃなく、
毎回毎回、何か新しいことを
やろうとしているので
予算に関係なく、
結局は大変なことになる、毎回。
一つの基準を作って、
毎回、その辺りに無難に着陸しようとすれば
出来なくも無いが、
それが面白いのならば喜んでやるけども、
そんなことが面白い訳がないので、
結局はこうなってしまう。
だから、常に最低基準と
最高基準が上がっていく。
最初に一本目で実は100出しきったつもりだったが、
次の二本目では120まで出ることが分かって、
次から次へと上がってきて…
なんだよ、今までの100って100じゃねーじゃん。
経済で言うところのインフレ。
映像クオリティーのインフレである。
予算も比例して、インフレして…
と小さな声で言っておこう…にも、
文字だから通常の大きさなのは仕方がないだろう。
うん、文字を小さくも出来るけど、
読みにくいからね。こんなに小さいから。
ま、そんなことで
今月と来月は色々ありそうだ。
でも、もう一本やれるな。
やりたいな。
発注来ないかな。
じゃ！
