新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

縦書きバンザイ。

2月3日

先日送った台本への

意見や感想のメールが転送されてきており、

なるほどと納得する部分や、

書き方で伝えたい部分が

充分に伝えきれていないことなど

まあ、色々と気がついた。

で、明日、

この件で打ち合わせがあるんだけど

多分、このメールと同じ内容だと思うし

その内容に対して、

明日で無いと判断が出来ないという部分も

それほど多くはない。

つまり、現状で対処できる部分の方が多い。

だから、今日、ふと思い立ち、

ちょっとした買い物のついでに

喫茶店により台本に赤を入れることにした。

今回、台本は縦書きである。

とある友人が作成したソフト

オズエディタで作成した。

見栄えが立派なシナリオに見えるという代物だ。

何事にも形から入る人にはうってつけ。

で、ふと思いついたから

もちろんPCなど持ち歩いていないので

修正は手書きですることとなる。

だけども、毎度手書きで台本を修正しようと思うが

常に、挫折挫折の連続で、

まともに手書きで修正できたことがない。

それでも、思いつてしまったのだから

台本に赤を入れていく。

で、どうだろう。

スラスラと修正が進むじゃないか。

どうしたことだろうか?

毎回、数行書いたところで、

続きはやっぱりPCにしようと思うのに、

今日はそれがない、

いや、今日だけのことだろうか?

そうだ、縦書きなのだ。

印刷されたシナリオが縦書きなら、

修正する文章だって縦書きで書く。

これが新鮮なのか、

それとも、縦書きの方が性にあっているのか。

一度たりとも止まることなく

修正をすることができた。

ああ、素敵。

やっぱり台本は縦書きなんだね。

いや、まあ、今回の台本が

縦書きに向いているということだ。

でも、手書きで書けたことを手放しては喜べない。

つまるところ、この手書き文字は、

結局、自宅にてPCで打ち込むことになるからだ。

だから、二度手間といえば二度手間である。

けど、二度手間をするからこそのメリットも多かった。

いきなり入力だと、一度書いてからの修正は楽だけども、

書いたらすぐに送信できるという安心感からか、

基本的にパーッと見直すだけですぐに送信してしまう。

しかし、手書き原稿の入力は

一度、考えて考えて原稿を書き、

それを今度は読みながら入力。

この一連の作業だけで同じ文章を3度は読み直している。

だから、つまり、結局入力された原稿は

手書きの原稿とは少し違うものになっている。

書きながら校正し、入力しながら再度校正し、

最後に読み直して構成しなおす…

だからと言って

物語が素晴いものになっているかどーかは分からない。

そればっかりは分からない。

いくら真面目に、品行方正であっても、

書かれたものが面白くなければ

無。

書くのに1週間かかろうが、

1年かかろうが、10年かかろうが、

ほぼ 無 だ。

クライアントさんだって、

シナリオを修正するっても

どうすれば良いか分からないだろうし、

結果を考えれば不安にもなるだろう。

しかし、ここを乗り切らなければドラマにはならない。

何が面白くて、何が面白くないのか。

基本はそれ以外には何もない。

色々と言わねばならぬ言葉や

伝えたいニュアンスなどが沢山あるけれども、

基本的に僕は、大して考えていない。

もちろん、それが必要であることは充分承知だが、

あくまでも面白い物語が最重要で、

様々なメッセージは二の次。

もっとも重要なメッセージが

結局のところ伝われば、

後の残りは…まあ、なんとなるはず。

面白ければ、全て許される。

ドラマの良い部分でもあり、

悪い部分でもある。

だから、明日からのシナリオは重要。

文字の段階で的を絞っておかないと。

そもそも書き上げた段階で

予想よりもだいぶ尺がオーバーしているのだ。

25分?大丈夫です!

なんて、言ったような言わないような。

書き上げた段階で無理と分かっているのは

非常にまずいこと…

でも、10ページ近く切るって…

どこを?

じゃ。