新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

走れ自転車!

1月31日

自転車に初めて乗れた日を

覚えているでしょうか?

僕は全く覚えていません。

膝とか肘とかに怪我をしてて

気がついたらスイスイ乗れるようになっていた。

細かい詳細な記憶は全くありません。

転んだ、痛かった、

乗れた、嬉しかった。

多分、僕の息子も同じような記憶になるでしょう。

でも、僕と違うのは、

初めて自転車に乗れた日程が分かること、

目撃者として僕がいること。

初めて乗れてから数分後の映像が残っていること。

もうこれらの事柄だけで

21世紀に生まれて良かったと思えます。

21世紀のテクノロジーと

お父さんに感謝してください。

そう、今日、

2010年1月31日の夕方 16:00頃

君は初めて自転車を補助輪無しで

運転することが出来るようになりました。

朝から教えていたけれども、

わずか一日で出来るとは正直思ってませんでした。

数日前から補助輪無しにチャレンジしたいと言っていた。

なかなか時間が無くて、昨日は科学館とか行っちゃって、

ようやくチャレンジする日になった。

暫く自転車に乗ってなかったから

タイヤの空気が抜けていて、

そのまま押して自転車屋に行って、

空気を入れてもらったついでに、

補助輪を外した。

11時ちょいすぎに練習開始。

初めはペダルに足を置かず、

体全体でバランスを取ることを覚えるようにする。

足で漕がずに地面を蹴って

シャーっと走らせることを続ける。

面白かろうが、つまらなかろうが、

延々とそれをやらせる。

って、どっかのHPとか

TVとかでやっていたので

うる覚えながらの知識と

僕自身の経験で教えていく。

初めはおぼつかない足元だったのが

だんだんと慣れてくるのが

一目で分かる。

コツを掴んだということは、

つまりはバランス感覚を体得したことに近い。

その次からはハンドルを持ってやって、

自転車を押しながら一緒に走る。

ぐるぐる、ぐるぐると走る。

ある程度のスピードで走る。

なるべく子どものバランスで走る。

転びそうになったら転ばせる。

これがちゃんと出来るようになると

ほぼほぼゴールは近い。

が、ここで昼。

二人ともとってもお腹がすいた。

結構がんばったので、

食べたいもののリクエストを聞いた。

「うなぎ!」

「だめ!」

「じゃあ、刺身!刺身定食!」

「おっさんか!」

で、大戸屋に行って息子の大好きな

マグロの鉄火丼を注文。

いつもなら一人前だと多いのに、

ぺろりと完食し、まだ足りない!

みたらし団子とたこ焼きも食わす。

こっちは満腹で腹が痛いくらいなのに

息子は平気な顔して、もっといける的な表情。

これ以上食ったら腹が裂けるか

眠たくなるだけだから

自転車の練習の続きだ!と公園へ。

14時30分から練習を再開した。

ハンドルを持ってぐるぐる回るところから再開。

徐々にバランスがとれてきて、

数回ならペダルを漕げるくらいに。

「どう?出来た?できてる?」

「2、3回漕げたくらいで喜ぶな!

 もっと漕いだら前にどんどん進むんだぞ!」

「そうだよね!わかった!」

このキラキラした表情といったらない。

少しつづ、自分がうまくなることが実感できて

嬉しいし、興奮するし、ドキドキするし、少し足が痛いしで

一杯になった表情だ。

自主トレを暫くやらせて、

もう一度、ぐるぐるをやって、

最後にスーッと手を離してやると、

前に勢いで進んでいく、

バランスが取れているから、

そう簡単には倒れない。

「よし、漕げ!」

で、バタン!

漕ぐ時にペダルを探して下を向くのが原因だ。

見ないでペダルに足を置くことができないようす。

「下を見るな、前を見ろ!」

そんなことをやりながら…

16時ちょい過ぎころ。

自分で地面を蹴って助走をつけて、

さっと足をペダルに置いて…

1回、2回、3回…

とここまで漕げたらスーッ進んでいく。

「わー!わー!わー! 出来た!出来た!」

その瞬間を見させてもらいました。

僕も思わず、立ち上げって拍手した。

「出来た!出来た!すごいすごい!」

一度覚えた感覚は、もう抜けたりしないようで、

それからは何度乗ってもスイスイと出来るようになった。

そこで、奥さんにも見せてやりたいから

動画を撮っておこうと、iPhoneを出すが…

って、俺のiPhoneは S じゃないから

動画が撮れないじゃん!

でも、ちょっと待て、

この前Sじゃなくても動画が撮れるようになる

アプリケーションが紹介されていいたっけな。

状況が状況だし、有料アプリだけども、

今日の瞬間は今日にしか撮れないので購入!

「うお!じゃんじゃん撮れる!

 よし、息子よ!じゃんじゃん走れるところを見せてくれ!」

「わかった! いくよ!」

シャーシャー、クルッ、ドテッ。

と、撮影してると

必ず途中どずっこける。

練習中よりも派手にこける。

さすがショーマンシップのある男だ。

「よし、もういいから、次は転ばないで走ってよ」

「わかった!いくよ!」

シャー、シャー、クルツ、ドンガラガッシャーン。

ベンチに突っ込まなくてもいいだろう。

ま、ともかく、おめでとう。

今日から君は自転車乗りだ!

じゃ。