6月25日
ずっと同じところにいれば
いくら気を付けていても、
ほぼ必ず、視野が狭くなっていく。
同時に心まで狭くなっていくことだってある。
ほんのちっぽけなことで
むしょうに腹が立ったり、
普段なら口に出さないようなことを吐く。
でも、ひとたびその狭い世界から抜け出せば
そんなこともあったけなぁと思うほどに
心も開放され、気持ちが晴れ晴れとする。
ずっと雨ばかりの場所は無いし、
逆に晴ればかりも無いんだけど、
どこかで、こんな日を待ちわびていたはずだ。
今日、突然、奥さんが水槽を買ってきた。
半年以上も我が家で行き続けている金魚のために。
そして、今後大きくなるであろうめだかの飼育のために。
金魚を入れていた水槽は
水槽とは言っても虫かごを少し大きくしたくらいで
水以外には何も入ってなくて、
寂しいというか、
どうして、こんな汚い水を置いておくの？って
言われかねない状況でもあった。
が、ここにきて急に息子の観察熱に侵されたのか、
奥さんがカブト虫用の大きめな虫かごや
今日の水槽などを買ってきて…
生き物自体は増えていないが、
いや、先日カブトが死んだので
実際は減ったんだが、
観察用の虫かごや水槽が巨大化したために
その存在感は前にも増して大きくなっている。
で、きっと金魚もこう思っただろう。
もっと早くしてくれれば良かったのに。
今では縦横無尽に泳ぎ回っている金魚。
水草だって生えているし、
底砂だって敷いている。
見栄え的には南国のそれとさほど代わり映えしないはずだ。
いや、する。
でも、昨日までの水槽と比べたら
雲泥の差というか、天と地というか、
月とすっぽんというか…
今までの世界が嘘のように広くなっている。
これで、狭かった視野も
ずっと広く大きくなったであろう。
人間だって同じかもしれない…
じゃ！
