新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

地道な作業

5月8日
打ち合わせ。

大号令のかかる前の
ちょっとした打ち合わせ。
大号令はもうすぐ目の前である。
誰が大号令をかけるのかは
知らんけども。

ゆっくりゆっくりと動いてきた 事 が
急激な動きを見せるのが大号令後である。

その前のちょっとした間。
その間でしか出来ないことがあるし
その間が、とっても大切な部分であったりもする。



準備も架橋に入れば
細かいことなど半ば無視してでも
進行を優先させなければならないことがある。
ほんの少し立ち止まりたいだけな子を
その一瞬が待てなくて切り捨てることがある。
大多数のために少数の意見を
聞く振りをして聞かないことがある。
ありがとうのたった一言を
言う時間を惜しんでしまうことがある。

時間やお金が無いことは
はじめから承知の上である。

ゆっくりとは言わないし言えないけど
楽しくやりたいだけ。



不思議なもので
撮影現場の空気というものは
映像、特にフィルムにはよく映るもの。
いや、全然科学的な根拠とかはないけど
撮影現場が最悪なのに、
最高の映画が完成したなんて
あんまり聞かないもんね。



あんまり…ってところが
また、面白いんだが。
全く無いと言い切れないとこがね。



まあ、そういうことを
信じているのであるからして、
やっぱり現場の雰囲気には
細心の注意を払いたい。
怒鳴り散らしてもスピードアップにはならないし
逆にダウンする可能性の方があるし
なによりクオリティが下がる。

それがつまり
空気が映るってことの理由のひとつ。

後はわかんないけど。






あと数日。
ゆっくりと考える時間がある。

くそ真面目に考えるのもいいけど
馬鹿っぽく考える方が好き。








じゃ!