新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

褒められると信じられなくなる。

11月2日 その二
待っていたフィードバックがあった。
PCへのメールだったが、
メールを転送しいてることもあり、
携帯でフィードバックがあったことを確認した。

フィードバックというか
提出した台本や書類に対しての意見や感想が
メールできたとなると、
それが深夜であろうが、早朝であろうが、
すぐに確認したくならないか?
すでに寝る準備万端だったけども
もし、内容が全面改訂だったとしても
もし、不勉強もいいところだ!と罵られたとしても
メールの着信を知った、その瞬間に、
内容を確認したくなるでしょ。

ならない?

ひねくれているのかもしれないけど
けちょんけちょんに書かれたりすると
俄然やる気が湧いてくる場合が多い。
”もう止めて!死んじゃう!”って言われるまで
徹夜で作業してやろうじゃないかと思う。

あ、思うだけよ、実際は寝るから。

まあ、提出する台本になんて
本当のところ自信なんて
ほとんど無い場合が多い。
どうだ!って思って提出するなんてことは
100あって1か2程度の割合だ。
そんな1か2ってのも
往々にして”は?”って言う
感想になるのだけれども。

で、今回だって自信なんてまるで無かったし
むしろ、こいつはやべーと思ってしまう程
納得できる部分が無い代物だった。
だから、フィードバックというよりも
本当のところは、
構成はこーした方が良いんじゃない?とか
ここの詰めが甘いよ的な
軌道修正を求めていたんだ。
プロデューサーは
いくつもVPを手がけたことがある人だし、
人を納得させる文章が特にうまい人でもあるから。
とんでもない暴投でも
投げないことには野球は始まらないので、
取り急ぎ思いっきり投げました、って感じだった。

けど、

先ほどきたフィードバックのメールには
想像とは全く逆の内容が書かれていて
驚愕というか、逆に恐ろしいというか、
本当に読んだのか疑問に思ったというか、

まあ、要するにGOサインだったわけだ。
細かい修正というか意見もなく、
所々にビックリマークが入った
お褒めの言葉がつらつらと…


まあ、ひねくれているのかな?

逆にすごく心配になりました。
裸の手ぶらで敵陣に攻め入ったら
”どうぞ!”とか言って本丸に入れたような
空き地の近隣に住むカミナリ親父のウチに
ボールを蹴りいれてしまい
恐る恐るカミナリ親父の家に行って
謝ろうとしたら、
逆にカミナリ親父が
”ありがとう!!!”と駆け寄ってきて
ハグしてくれたような感じというかね。

嘘だ!こんなの嘘だ!って思ったわけ。

で、特に修正が出なかったわけだけど、
それはそれで慌ててPCを開いて
台本を読み返した。

「……」

よくわからん。
つーか、それもそのはずで
自分でよくわからんから
意見が欲しくて投げた訳で…
よく理解できていると褒められても
いささか懐疑的というか

でも、まあ、
良いというのだから良いのだろう。

と思ってプリントアウトした。


途中でマゼンタのインクが切れた。


台本って難しいなぁ
人の意見って難しいなぁ
思惑には、
相手の感情や状況なんかも
創造して想像しないといけないんだなぁ


って、でもね。

良いと言われると
途端に良い台本にしか読めなくなるんだよね。



じゃ!