新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

修正ではない、直しである。

6月13日
以前、仕上げたVPの
直し作業。
朝から本編集、
夕方からMA作業をする。

あえて、直しを強調するのは
クライアントからの修正オーダーではあるが
そのオーダーを良いことにして
更に精度を上げたものに
仕上げる腹積もりだったからである。
つまり、
クライアントの意向に沿った”修正”というよりも
意向を汲み取った”直し”の作業だ。
意味に大きな違いはないが
今回あえて意味が違うとして
使ってみた。

まあ、このVPはフルドラマだけあって
そのほとんどの趣向の主導権は
こちらにあったので、
クライアントとしても
お任せするしか方法が無い
というスタイルだったが、
ここにきて、様々な部署からの
意見を聞き、
若干ではあるが修正を
お願いしてきたのだ。

とはいえ、なんだか変な話しだが、
全てにおいて”可能な限り”という
条件が付いていた。
クライアントさんの方かあ
可能な限りというのは
本当に変な話しで、
いや、非常にありがたい話しでもある。

逆にその修正意図を
こちらが汲み取れれば、
指示通りに修正しなくとも
”直す”ことができる。


文字を大きくしたい、
文字の色を変更したい、
文字を削除したい…


その修正を依頼する意図は何か、
何をケアしたくての修正なのか?
文字が大きい方が良いのは、
このビデオの視聴スタイルが
個人ではなくて大勢で見るスタイルだからか?
年配の方々への考慮としての大きさか?

そんな意図がわかってしまえば
修正ではなく直していける。
そして、更に良いものへ昇華できるはず。


そうやって本編集もMAも乗り切った。


総尺も短くなり
また、いくつかの文字も見やすくなった。
かなり重要な文言を削ったが、
その分を音楽や効果音で補うこともでき、
逆にこっちの方がより意図に近いと思えるほど。










ほぼ一ヶ月ぶりに
自分が作ったVPを
初めから最後まで見たが
完全とは言わないが、
なかなか満足の行く出来になったと思う。

この重たい空気を作り出せただけでも
自分の演出が間違ってなかったことを
確認させてくれるからだ。
何より嬉しいのは
クライアントはもちろん
MAの作業中に
ミキサーの助手の子が
かなり面白がってくれていたことだ。

まあ、嘘かもしれないけどね。




さて、明日からはいよいよ
この直したVPと同じ会社で違う部署の
ドラマVPを準備する。

とはいえ、クライアントのゴールイメージが
いまいちはっきりしない。
次回の打ち合わせまでに
簡単なプロットを作成していこうと考えている。

映像の得意分野はこういうことですよ的な
もし、もっとマニュアルよりの物をイメージしていたのなら

マニュアルならペーパーで作った方が
正確で分かりやすくて使いやすいですよと言うつもりだ。
ビデオの精度を上げるよりも
ペーパーの中味の精度を上げた方が
よりよいマニュアルが出来ますよと。
ビデオ制作会社として言うべきことでは無いが、
マニュアルビデオを作るのなら…

うーん、
別のチームで作ってください。

と、はっきり言わないとならないかもしれない。
プロデューサーはきっとギョッとするけどもね。
仕方ないよね。




× × × × ×


明日、息子の通う幼稚園で
父兄参観日が予定されており
同時に懇親会的なゲーム大会とかもあるそうだ。
前回も同じようなことがあったんだが、
まあ、なんというか、
楽しいは楽しいんだけど、
まあ、ほら、微妙な空気が無いこともない。

とはいえ、
息子的にはパパが来ることを
非常に楽しみにしてくれているので
どんなことがあろうとも行く気でいる。
どのみち、小学校や中学校になれば、
逆に”来るな!”と言われるんだろうから
喜ばれるうちにに行っておくのが賢明だろう。


期待してるぞ、息子よ。


じゃ!