新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ファイナルのカット ファイナルカット吐き出し

5月3日
本編集用にEDLデータと
白完、アーカイブを吐き出す。

つまりはオフラインでの
ファイナルカットである。

仕上がり尺は24分30秒。

少し延びた計算だ。
しかし、それが必要であったわけで
全員が納得していると願いたい。

さて、左に曲がりかけた物は
今日の昼前には何事もなかったかのように
元の鞘に収まった感じだ。
いや、これはそもそも
元に収まる鞘があればの話しだ。
抜いた刀に鞘なんてあったのか?
鞘なんかじゃなくて
自分の腹に突き刺しただけじゃないだろうか?


ともあれ、互いに振り上げた刀は
交わされることなく済んだ。
そしてマッキントッシュは吐き出す。
ファイナルカットを…



また、こうなった以上、
これから先、刀にずっと
手をかけたままになる。
右へ左への問題があってもなくてもだ。

本編集とMA。
ここが最後。
僕の手を離れる前の
最後に手を触れられるところだ。

この作業が終れば
VPは完全に僕の手を離れていく。
そして二度と触れることはない。
守秘義務のこともあるし、
企業VPってこともあるので、
見る機会も無くなるだろう。

だから最後まできっちり仕上げたい。



ふと思ったんだが、
今日吐き出したファイナルカット
いわば赤ん坊のようなもので、
これから本編集とMAで
教育やら経験やらと
どこに出しても恥ずかしくないように
似合いの服を着せてやる。

そして、MAが終ればもう大人で
一人で闘っていくのだ。

で、そう考えてみると、
オフラインが楽しくて
本編集やMAが大変なのは
当たり前だなぁと思ったのさ。
だって、変な話し、
オフラインは”子作り”ってことだから

ね?楽しいのは当たり前じゃない。

で、子どもに躾とかさ、
教育していくのは非常に大変でしょ、
楽しくもあるけども、それも似ているね。

つーか、何でこんな
たとえ話なんだって。
大して意味なんか無いのに。






さて、オフラインマシン(子作りマシンってことだ)
を自宅に持って帰ってきた。
もう、ファイナルカットは吐き出したので、
オフラインをいじることは無い。
やってもいいけど、
今日やった作業を全てやり直さなければならない。

そんなのヤダ。

で、何で持って帰ってきたかというと
これからテロップ原稿とか
本編集を円滑に進めるために
少し考えることがあるから。
本編集って色々なことができるんだけど
それで、編集室で迷ってもいいんだけどね。
編集室ってのは、
少なくても編集機を動かしてくれる
エディターさんやオペレーターさん、
その助手さんたちがいて、
更に、僕がいてアシスタントプロデューサーがいて、
まあ、つまりね、
1時間でいくらって寸法で
お金に羽根が生えるわけさ。

あんまり時間をかけると
いくら良いもの出来ても、


「あんだけ時間かけたら、良くて当たり前だよね」


的な発言も言われかねないのさ。
で、やっぱりさ、
結構デカい口叩いてるから
パキパキッってやらないとさ。

後で、ジタバタするんだから
あんまりデカい口叩かないようにって思うんだけど
気が付くとデカい口を叩いてるんだよね、
んでもって態度もデカいとくれば
一石二鳥だよ。

なんだそれ?

じゃ!