新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

役者。

4月17日
ぼちぼち撮影が近いVPの
メインキャストと顔合わせ。

メンバーは総勢6名もいる。

この方々が主要キャストで
脇役を入れれば20名近くの
役者が登場する。
年齢も上は50歳代から
20代までと幅広い。

その6名の主要キャストと
どうしても撮影前に話しがしたいと
かなり無理を言って実現させてもらった。
ちなみに、こういったVPで事前に
キャストらと話しをする機会は
それほど多くはない。
しかし、今回はフルドラマでもあり
頼るべきところは、
やはり役者たちなので、
多少無理でもなんとかしてくれと、
キャスティングに頼んだ。


「さて、何から話しましょうかね。
 まず、今回のお仕事の経緯というか
 なりたち的なことをお話ししますね…」

「撮影においてよくある、
 カメラや撮影機材的なことで
 芝居を制限したり感情を無視した動きを
 要求することが多々ありますが…」

「今回、前回もですが、
 僕がやろうとしていることは、
 極力ですが、撮影の都合で
 芝居を制限しない。
 つまりは芝居の都合で
 撮影を進めていくということです。」
 
「これ、けっこう大変で難しいんですが、
 カットを割ったドラマとしての勢いでなく
 お芝居としての勢いというか”間”を
 大事にしていきたいと考えているからです」

「ありがたいことにVPですから、
 放送関係である時間の制約が
 比較的ゆるいんですね。
 20分でも19分でもいいし、21分だって構わない。
 だからっていう訳じゃありませんが、
 とっても異質な”間”や通常ドラマでは
 作らないような、しれっとした感じというか…」

「とにかく、皆さんの芝居が全てですから」


まあ、とにかくよく喋った。
何人か知った役者がいたので
時折話しをフリながらも
2時間近く喋りこんでしまった。

とどのつまり
”芝居が大事””お芝居メイン”ってことが
伝えたかっただけだし、言いたかったこと。
それって当たり前のようだけど、
事前に直接言うことに意味があると思うわけ。
それに、事前に会うことで
この仕事に対しての要らぬ不安をひとつでも
取り除いてあげたいというか…ね。
不安っていうのは、
僕が役者だったらね、事前打ち合わせが無いと
きっとこう思うだろうと考えるの、
現場に行って監督が怖い人だったら
どーしよーとか、
自分の考えた役柄のイメージが
現場で違うとなったらどーしよーとか、
細かい部分で聞きたいことが沢山あるんだけど
全部現場で聞くのは失礼かもしれないよなぁとか。

そんな多数ありそうな
役者の不安を一つだけでも
こうして事前に顔をあわせることで
取り除いたり軽減できるのなら。
こちらとしても
事前に互いを知った上で
撮影するのはとてもメリットがあるし
一挙両得だと思うわけさ。

特に僕は未だ駆け出しの演出でもあるしね。

現場が全てになる前に
多少のレールを引かせてもらっておけば
目指すゴールにも多少は早く着くってもの。



そんな木曜日。









口に出した際には否定したけど
本当は嬉しかったこと。

□I嵐が書いてきた撮影香盤に
 長谷組と書かれていたこと。
 とっても嬉しかったけど
 そんな自分が恥ずかしくて

 「消しておいて…」

□週間天気予報で撮影予定日が
 晴れになっており、
 また、撮影の無い日に限って
 雨マークで出ていたこと。

 「天気予報ってのは外れるのが前提だから…」


強がりはほどほどに。
じゃ!!!!!!!