新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

取材する。

2月5日
VPの台本を執筆するために
クライアント先に出向いて話しを聞く。

先方は大きなテーマはあるものの
具体的な事柄は決まっていないため
結構な量の資料を取り揃えてくれた。
変な話しだが、
こういった方が書くほうとしてはやりやすい。
必要な情報以外の情報も見られるのは
その世界観を構築するためにも必要であり
台本に描かれていなくとも
その息遣いのような雰囲気のような事柄は
確実に描いている人間が把握できるので、
実際、撮影や演出する時に
大きな力・後ろ盾になるのだ。

とはいえ、今日の取材から
すぐに台本を書くということにはならなかった。
具体的には書けないけど、
更に深い聞き取り取材が必要になったからだ。



まあ、なんというか、
前回と今回の打ち合わせにおいて感じたのは
このVPは非常に幸せな形で制作されると思う。
それは、クライアントもこちら側の制作側も
作りたい、見せたい、伝えたい
という気持ちを共有して作ることができるからだ。
前回の打ち合わせで冗談でなく、僕は、

「我々だけでなく、
 皆さん含めて作って良かったと
 思えるようなビデオにしましょう。
 多分、そういったことの積み重ねが
 見ていただく社員の方々の心に
 一番届く内容になる近道だと、
 僕は思っています。」

変な話しだが、
VPを制作する場合に
よくあることだが、
企業や会社にとって、
我々はビデオ制作業者であり
指示書通りに
ビデオを作ってくれれば良い的な場合も多い。
それは間違いでもないし、
当たり前の話でもあるんだが、
どんな物でもそうだと思うけど
例えば、家を建てるにしても、
図面通りに家を建てるのは当然だけど、
そこに住む人と共同で
もっと良いモノを作ろうとすれば
確実にその人にとって
住みやすい家が出来ると思うわけ。

いや、僕ら制作側やクライアントが
世界に類を見ない天才であれば
一人で何でも考えてやるのも有りだろう。

しかし、残念ながら僕は天才じゃない。


とどのつまり
今回のVPはすでに楽しいことが始まっており
これから台本執筆、撮影、仕上げと進む中でも
きっと良いモノが出来そうだということ。

ただ、残念なのは、
その会社や企業の社員でなければ
見せられないということ。
どんな自信作が出来ても見せられません。
想像できるような文言も書けません。

あしからず。



さて、明日は映画企画の打ち合わせだ。
本当に11月クランクインできるのだろうか?
いや、するための方法は何があるのだろうか?

いや、いや、まだ、奥の手がある。





あるはず…




じゃ!