新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

オーマンボ。

11月18日
サンタさんに頼む玩具を選ぶために
トイザラスへ行く。
どうせ、必ず、やっぱり、絶対に
ゲキレンジャー関連の商品だとは
分かっていたが
その商品の数は大小半端な数ではない。

中には単体で1万円越えの物もあるし
合体関連で全て揃えれば
それはもう大人もびっくりの金額が
提示されてしまう。

そんなびっくりの金額になったら
こっちもびっくりなので
予め様々なことを言い含めるために
商品を見ながら、解説もしながら
見て回る。
ここでポイントなのが
トイザラスに入る前に
駄菓子屋でちょっとした
お菓子を買っておいたことだ。
購買意欲というか
欲求を少しでも減らすのが目的だ。
そして、その作戦に
見事にひっかかった息子は
予想以上に素直に
トイザラスを見て回った。

さて、最近のスーパー戦隊ってやつは
途中からレンジャーが増えたり
ロボットが3体も登場したり
それも合体変形が当たり前であり
武器も各色によって違ったり
通常のレンジャーからスーパーになったりと
回数を追うごとに変化が多い。
これはこれで仕方がない。
その分の商品が始めらから
予定されているのだろうし、
商品あってこそのレンジャーだ。
変な意味ではないが、
昔はこんなに商品がなくて
体一つでごっこをしたもんだが、
これだけ精密で正確な商品があったら
さぞかし楽しかったのではないだろうか、
と思うわけだ。

トイザラスで
ミニプラのゲキファイヤーを購入。

これは近所のスーパーなどで
最近見られなくなったから
買えなかった品物で、
息子はゲキトージャで
パパはゲキファイヤーとか
言っていたのだが、
商品が無かったから
買わないで済んだものだ。

「パパ!ゲキゴリラあったよ!
 パパ、欲しかったでしょ!」


と、棚からゲキゴリラを持ち出し
自分のことのように喜ぶ息子。

「いや、いらないから」

なんて冷たいこと言えない。
だって、もうすぐクリスマス。
いや、本当は欲しいし。
作るの楽しいし。

「わー!やったー!」

とカゴに。
なんだ?
子供の商品見に来て
俺がおもちゃ買ってないか?

まあ、いい。

で、まあ、
息子も、数ある商品の中で
右往左往しながら
あれがいい、これがいい、
と迷いに迷っている。

「サンタさんは一つだけくれるからね」

「うーん、一つかぁ~」

「そうだ、明日、パパがサンタさんに
 電話入れておくから、変更は効かないよ」

「うん、わかった、じゃこれにする!」

って、今まで見てたやつと違う奴じゃないか!

「いいの?これでいいのね>」

「うん、これ、おっきいから、これにする!」

「大ききゃいいのか?」

「うん!」


ならいいだろう。
このでかい奴を買うことにするか。
今度、息子が幼稚園にでも行った隙に。
最近出た、新商品でもないようだし
売り切れる心配もなさそうだ。
なかなか親孝行なチョイスだ。
しかも、金額もお手ごろだ。

「よし、じゃ、これを
 サンタさんに頼んでおこう!」




沢山の商品を見たせいか
歩きまわったせいか
帰ろうかと仕度した時には
息子は娘の乗っていた
ベビーカーを占領して寝た。

寝たからちょっとお茶して行こうと
奥さんとお茶する。
娘は、イルミネーションを見て
キラキラ、キラキラと
ふらふらしてる。
電飾に近づけてやると

「こわーい!」

と嫌がる。
離れると「キラキラ」と近づく。
近づくと「こわーい」。

何が面白いんだか…

ちょうど、帰宅のバスに乗る段になって
息子が起きて、自分で歩くと言い出した。
攻守交替で娘をベビーカーに乗せ
最近ベビーカーごと乗車できるように
なった路線バスに乗る。

「おなかすいた」

と、息子が言う。

「あ、なら、さっき駄菓子屋で買った
 ”マンボ”でも食べるか?」

「食べる!」


マンボという名のお菓子だが
なんだかビニールチューブに入った
砂糖菓子のような物で
今まで食べたことのないお菓子だった。

途中、なんだかすっぱいと言って
息子は食べるの止めた。




息子は牛乳と卵にアレルギーがあるが
もちろん、お菓子にしても何にしても
原材料などを気にして購入している。

”マンボ”だって記載されていないことを
確認して購入したはずだった。



まあ、どんな商品でも
記載漏れとかあるのかもしれない
第一、袋の詰め替えが行われていたから
記載表示も第三者が書き写した可能性もある。


息子の身体から察するに
”マンボ”には牛乳ないし卵が混入していたことは
ほぼ間違いない。


ごめんね。



「パパ、卵も牛乳も入ってないと思ったんだよ
 でも、白かったから牛乳が入ってたのかもね、ごめんね」

「うん、いいよ。じゃあさ、今度はさ
 卵と牛乳の入ってないマンボ、作ろうよ!」

「え?作るの?」

「そう!そしたらさ、卵も牛乳も入ってないじゃんね」

「そうだね。」

「マンボが作れるかどうかは、
 わかんないけど、今度、お菓子作ろうね。」




じゃ。