新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

秘策。

11月13日
なんとか昨日の段階で
とあるVPの企画書に目処がついた。
これで、完成に向けてガリガリと
書くことができる。はずだ。

さて、今回のVPだが
来週のプレゼン後に結果は出るのだが、
もし、いや、恐らく勝つと思うが、
受注したらかなり大変なVPになる。
昨日の打ち合わせでも

「これ、(撮影期間が)3日はかかりますね」

「うーん。逆に3日以上はかけられないよ」

「ええ、3日以上は要りません。
         でも3日は欲しいです」

「撮影日数はなんとかなると思う」

「そうですか、良かった」

「でも、大変だね」

「大変ですね」


とってもヒトゴトである。
お互いに。
これは受注前だと言うこともあるが、
我々演出部特有の考えというか
僕だけの考え方かもしれないが、
とどのつまり、
大変なのは制作スタッフ、
撮影スタッフなのである。
もちろん、演出部が大変でないわけがない。
大変なのであるが、
演出部は基本的に
お願いする、やってもらう、部署である。
そのための話術や秘術は必要であるが、
自分では何もできない部署とも言える。
芝居は出来ないから役者にやってもらう、
撮影も出来ないから撮影部にやってもらう、
照明も出来ないから照明部にやってもらう、
ロケ交渉も出来ないから制作部にやってもらう。

出来ることは、
決めること、考えること、伝えること。

要はコミュニケーション能力が必須。
無い人は上記の他に
汲み取ってもらうことが加わる。

どんな天才監督でも
言わないと伝わらない。
書かないと伝わらない。
見せないと伝わらない。
腕組みして唸っていても
何も進みはしないのだ。

と僕は、考えている。


しかし、そんな心配の前に
プレゼンに勝たねばならないのは
言うまでもない。

いや、勝つんだけども。

これから、
勝つための企画書
を書き上げます。
受注して、台本書いて、撮影して…
完成しても○○ですと言えないので
大変申し訳ないですけども。



と、企画書を書くのと
平行して書いているのが
専門用語辞書である。
左のカテゴリーにあるが、
思いつく限りを
ちょこちょこと書き溜めている。

何故に辞書を書くのか

これは、自分の経験からくるもので
自分が現場で困った経験
用語を分からなかっただけで
こっぴどく怒られた経験
知ったかぶりをして
大きなミスをした経験からくる。
自分でなくとも
新人として参入してくる奴らも
確実に同じようなことに
ぶちあたり、下手すればつぶれる。
本来関係の無い部分において。


そんな訳で辞書作成中です。
関係者の方々へ。
こんな用語を入れたらどうよ?とか
ありましたら是非
コメントなりメールなりください。
特に撮影部用語、照明部用語、録音部用語、
美術部用語、編集部用語、脚本家用語など
各部署の用語も
まとめて編集できれば
と思っています。

よろぴくね。


さて、企画書をそろそろ書き始めます。
勝てば官軍、
負ければ賊軍。

いや、負けても官軍になれる。

そんな秘策。


じゃ!