新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

スタジオ撮影は足が痛い。

緊急告知!
映画「ブタがいる教室(仮題)」
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10月30日
スタジオで撮影していると
足が痛くなり
ひいては、
腰まで痛くなる。

腰まで痛くなると
立っているのが嫌になり
スタジオで椅子ばっかり
探して歩くようになる。

で、歩くからまた足が痛くなり
ひいては、
腰に響いてきて
椅子に座るなり
仕事が動きだしたりして
ぴょんと、
今まで座っていたなんて
微塵も思わせないように
立ち上がり
機敏に動く。
そんな行動が
また腰に激痛を走らせ
僕自身を歩かせ
最小限の行動で
ことを済まそうとさせる。

そもそも、
今日の撮影では
そこまで僕に機敏な動きが
要求されていた訳ではない。
昨日、現場に行くと
旧知の制作君がいて
今回はカチンコ打つよと言ったら
長谷さんはカチンコ打つより
少し後ろでコントロールした方が
結果的に良いですよ。
と言ってくれて
昨日の夜から今日の朝にかけては
僕はカチンコ業務から外れた。

んだが、
朝一番のカットで問題は起きた。

僕がカチンコ業務から
離れたことで
カチンコを受け持つことになったのは
今年入社の新人制作君。
もちろんカチンコを現場で打つなんて初めて。
それも、フィルムで同録も在りだから
その緊張たるやなかった。
始まる前に
いちいち、指示を出してやり
立ち位置から、
カチンコの出し位置、
どのタイミングで打つかなど
ほとんど学校というくらいに
細かく教えた。

そして、出演者を迎えた一発目。
いきなり、二度打ち。

四発目にも二度打ちして
思わず「あ!」と声を出しちゃった上に
「すいません!」ってと声の二度打ち。

五発目、六発目には
打ち忘れ、打つタイミングが遅すぎ。


こりゃ、このカットだけで
彼にカチンコを打たすのは
辞めたほうがいいなと
思った瞬間のことだった。
現場から少し離れた場所にいた
録音部の技師さんが大声を出した。

「もう無理!」

録音技師は、
スタスタとまっしぐらに
僕に向かってやってきた。

「あなたが打って!」

それは、
今日の仕事が
めっちゃ楽から
わりとしんどいに変わった瞬間である。
しかし、初めてあった技師さんなのに
カチンコを俺に打てなんて言うとは
青天の霹靂だった。
こいつ、打てると思わせる何かが
僕にあったのだろうか?

それさえ出さなければ…

こんなに足の裏と
腰が痛いことには
ならなかったのに。



ご指名なら仕方がない。
打ちましょう。

撮影でカチンコを打つなんて
相当久しぶりな気がするが、
昔取った貝塚、
腐った鯛は食べられない。
ひとよひとよにひとみごろ。

てな感じで
一回打ったら、
すぐにカンを取り戻す。
試しに左手でも打てるかやってみたが、
すこぶる好調に打てる。
自慢にも何にもならないが
体がカチンコを覚えている。

カチンコを持ち
カメラ横に立つ前に
キーライトの位置と
影の出方を確認する。
カメラ横でレンズサイズを見て
アングルを確認する。
頭の中でアングルを作り
カチンコの出し位置を想像しておく。

そんな一連の動作と思考回路が
瞬時に身体に蘇る。

嫌だ嫌だ。
なんて因果な商売なんだろう。
こんな自慢にも何にもならないことばかり
身体に染み付いて離れない。


カチンコを捨てよ
思考の空に飛べ。


で、明日よりまた企画作成に入る。
映画用シノプシスと企業VP用。
どちらも11月頭には
ある程度の目鼻をつけて
一度提出する。


時間は無いが夢はある。

金は無いが意欲はある。

現実は暗いが
未来は明るく
眩しくにしか見えない。
見ようとしない。
見るべきじゃない。
見られたもんじゃない。





じゃ!













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奮ってご参加ください。

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