新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

9月26日
昨日、早くに就寝したせいか
朝起きてみると時間は4時であった。

目覚ましは5時に鳴るようにセットしてある。
もう1時間寝るということも
充分に考えられることではあるが、
寝すぎてしまうということよりも
早く撮影したいなという気持ちが先にあり
目覚めをよくするため
めったに入らない朝に風呂に入った。
どうして、朝風呂に入らないかというと
風邪を引く可能性が強くからであり
特に朝、身体を冷やしたり
冷たいものを飲んだりすると
ほぼ確実に下痢になるからでもある。

が、あえて、
撮影という今日の朝に
風呂に入ったのは、
風呂に入ってもすぐに
外に出るわけでもなく
しばらくは部屋で
ゆっくりする時間もあるからである。



出発の30分前にロビーに下りた。
まだ誰もいなかった。
ただ、登ったばかりの朝日が
空を黄金色に染めていた。
そして、空には全く雲がなかった。
これこそ快晴。

しかし、今日の雲ひとつない空は
撮影の不安など一つも無いことを
示しているのか?
いや、雲が無い、全く無いのは困る。
今日の予定カットには空がある。
空を撮影しなければならないのだ。

雲が無ければ面白くない。

あればあったで、
無ければ無いで、
撮影する際には必ず問題になるのが雲だ。
雲は、その色や形などで、
様々な表情を空にもたらす。
それは、その映像事態への表情へ
メッセージともつながり
表現をする上でも
かなり雄弁な景色の一つである。

のどかでふんわりした雲があれば
優雅さや、時間の流れもゆったりと見え
暗雲が迫ってくれば
恐怖や、
今後への暗示が前途多難にも見える。
で、結局、

「今日の空はつまらない」

ってことになる。
とはいえ、晴天なのに
雲が無いから撮影しないって言う話しも
聞いたことはない。
いや、多くはない。

あるにはある。

でも、今回は撮影することにした。
雲だけが表情でもないし、
空だけを撮影するわけでもないからである。
詳しくは書けないが、
他の要素もあるから
それほど大きな問題では無いってことだ。

さて、問題といえば
雲の問題なんて、
大きい小さいで言えば小さい。
いや、極小クラスのこと。
本当の問題、
問題の種をまいて
それに水と肥料をあげて
問題の花が咲いて、実がなって、
また、問題の種をまくという
永遠の問題スパイラルを
形成するくらいの
大爆弾が現場に投下されていた…


誰か爆弾処理班を呼んでくれ!


あの爆弾が爆発する前に
僕の爆弾が爆発してしまうから!


じゃ!