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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

12年目の悪夢。

人を信用することは、
大変に難しいことだと思う、
また、人を信用しないでいるのも
大変に難しいことだと思う。
一番簡単なのは
何も思わないことである。
コンビニで商品を買うように
ただ、商品を出し、お金を出し
商品とおつりを受け取って出る。
そんな関係であるのならば
そんな人間関係は一番楽ではないか。

しかし、そんなことは許されない。
どうしても生きていく上で
人間は人間を信用しなければならないし
また、信用を裏切る人間とも
接して生きていかなければならない。
裏切られることを前提とするならば
人間を信用するなんて
愚の骨頂であるし
人間を信用するに足る生物だとするならば
茶番のような世の中は
面白味も癖もクソも無い世界だろう。



俺が、映画学校を卒業したのが
確か95年であるはずだから
もうかれこれ12年…

しかし、この12年で
心から信頼していた人間に
裏切られたことは、
ほとんど無かった。
いや、ほとんどと書くのは中途半端だ。
全く無かったと言ってもいい。
確かに、嘘をつかれたり騙されたり
脅かされたり逃げられたりはした。
が、その際にはこちらも
それ相応の心構えがあった。
だから、それぞれに対応できたし
そこまでやばい状況にはらなずに済んだ。

が…

今はそんな悠長なことを
言っている場合ではない。
信用とか信頼とか、
裏切りとか背信とか、
言葉ではなんとでも言えるが、
この打ちひしがれた気持ちは
今後何があろうとも癒えることはない。

俺の意思が先日まで一枚岩で
そうそう揺らぐことのない自信により
支えられていた。
が、その支えは今は無く
あの頑丈であった一枚岩は
脆く崩れ去り、塊も砂と化した。
後は風が吹けば
どこか遠くへ飛んでいくだろう。

どれだけ頑丈な岩であろうとも
上から滴り落ちる一滴の水に
いとも簡単に崩れ落とされる。
一滴の水×時間という公式により。




さて、何が言いたくて
何が書きたいのか
全く分からないと思う。
俺だって分からない。
この、どーしよーも無い気持ち。
やり場の無い怒りと
逃げ場の無い袋小路。
今は、天界から下ろされると
言い伝えられている蜘蛛の糸を
ただひたすら待つだけ。

垂らされる蜘蛛の糸は
僕が乗っても頑丈ですか?

蜘蛛の糸の先には
天界があるのですか?

それとも、
この蜘蛛の糸も幻ですか?

登ってこいという
銀ちゃんのような叫びは本当ですか?
どこで、何を基準に信用しますか?
神も仏も無い現世で

人間以外に何を信用するというのか…





何故にこんな文章を
”歴史”のカテゴリーに入れたか?
それは、僕だけにわかる歴史。
人間をこれからも信用する、したいという
未来の俺への進言、戯言。
今回の出来事は
これからも俺を悩ます問題であり
もう二度と悩みたくない問題である。

12年目の悪夢。
これは一つの歴史である。