新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

行って来い。

8月17日
CM撮影のため
行って来いで九州へ。

また、九州だ。
何かと南には仕事が絡む。

15日 朝から新幹線で九州へ向かい
    夕方、メインスタッフと合流
    打ち合わせなどを行い飯食って
    明日の打ち合わせを…
    なんてホテルに帰ったら
    すでに23時になっていた。

16日 早朝3時に起床。
    監督とカメラマンにモーニングコール。
    5時30分にはエキストラIN。
    朝は早かったが夕方には終了。

だが、飛行機の時間が問題だった。
様々な事案から最終便の予約であったのだ。
が、すでに夕方には撮影は終わり…
案の定、スタッフは『すぐに帰りたい』と
駄々?をこね始める。
お盆期間中でもあったが
情報によれば、まだなんとか間に合うと言われ
空港に行ってみれば、満杯。
3時間後の飛行機しか相手なかった…

で、これも案の定だが
飛行機に乗ってみたら
飛び立つ前に出発は20分後とか
アナウンスが流れ始める。

「おい!乗る前に言え!」

って感じだが…



さて、今回の仕事を少し振り返る。
初めから足りない足りないと
言われていたエキストラだが、
カメラマンのアングルにも助けられ
見当、40人から50人は最低必要と思われた
撮影場所を24人でやりきった。
自分でも『俺ってうまい』と思う出来。

その後も暑い中、散々撮影したが
総じて大変な撮影はなく
大きな問題もなく
到って順調に進み
体力的、精神力的にも余力を残し帰京。
新幹線で制作部の子に

「なんにも無かったら、
 記憶に残る仕事にならなくて嫌だ」

「えー、何事も無いようにしましょうよ」

とか話していたが、何事も無く。
だが、今回のうまくいったエキストラ配置は
必ず記憶に残ると思う。
すでに、何人、何回エキストラを配置して
撮影に望んだか分からないが
その中でも成功した配置ってのは
あまり多くない。
もちろんOKは出しているので
最終的には成功しているんだが、
自分の納得も出した配置ってのはね。


そうそう、新幹線の中で
ショートムービーの企画も書き上げた。
当初の想定の半分ではあるが
10本の企画を考えて送付した。
結果はわからない、
いつ返答が来るかも知らない。
来月はその仕事で大変になることを
切に願う。

とはいえ、
そんな返答待ちをしている場合ではない。

次に進まなければならない。






去年、映画で九州へ行った際に
大変、お世話になった方の
お子さんが今年就職であるらしく
また、映像業界に進みたいらしく
相談を受けた。

『やりたい事と出来る事は違う』

そこには大きな隔たりがあり
自分が思ったほど出来る奴でなく
また、自分が思ったほど出来る奴でもある。
しかし、その結論は結局のところ
やってみなければわからないのだ。

なら、『やりたい事をやりたいだけやる』のが
一番良い方法であると僕は思う。
それが間違いかもしれないし
成功かもしれない。
何事も”しれない”なのだ。
誰かの経験や情報に
振り回されて、成功するのならまだしも
失敗したら、その後悔は計り知れない。
しかも、その後悔は何年も経ってから知るのだ。

結論を『失敗』と決め付けるなら
やりたいことをやって失敗した方が良い。
結論を『成功』と決めるのなら
どんなに回り道であっても最後が成功なら
やりたいことをやって進んだ方が良い気がする。

ただ、結論はいつ出すのか?
その問題もある。
人に出されるくらいなら
自分で出したい。

過去の日記で
迷っていることを相談した段階で
実は自分では結論が出ているはずだと書いた。
迷っているのは、
実はお世話になった方への断り方や
面子をつぶしたことへの自責の念の対応。

そして、そんなものは
3年もあれば消える。(はず)

逆に言えば
そんな良い子ちゃんは失敗する。
自分勝手で非情で非道な人間になれ。
良い子ちゃんに戻るのは
道が開いて、歩き始めてからでも遅くない。

「あいつ最近まるくなったな」

そういうことだろうと思う。


行って来い!死んで来い!




じゃ。