新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

冷え切った釜に火をくべろ!

1月4日
かなり切羽詰まった状況の中
いよいよ動きだす映画準備。

最低限必要な情報を頼りに
スケジュールを組む。

厳しい、とてつもなく厳しい。
しかし、山が動くのだ…

終わりのない闘いが始まる。

とか言いながら、
今日は同時にVPオフライン試写がある。
何も知らないM木に見せると

「前半たるいっすねぇ」

なに〜!
正直にも程があるぞ!M木!
いや、しかし、こやつも同じ演出部。
的を外した意見ではない。
ここは謙虚になり意見を拝領すべきだ。

「え〜長いぃ?どの辺りかなぁ〜」

「〇〇と〇〇と〇〇の辺りっすね。
まだまだ切れますよ僕なら」

「うぐっ。あ、あ、そう?沢山あるんだねぇ」

「29分すか?20分までいけます」

「え、後9分も切れる?」

「大丈夫っす」

「はぁ…」

くそぅ〜。言いたい放題言いやがってぇ。
いつか痛い目に合わせてやる!
と苦虫を噛み潰しながら
オフラインマシンに手をかける。
そんなM木は仕事してると思いきや、
年賀状を書いている。
こちとらまだ一枚も書いてねーっていうのに!
つーか仕事しろ!
つーか俺もこのオフラインは別件か?

とM木の意見を不本意ながらも全面的に聞き入れ
指摘された部分にメスを入れる。
編集に入っていると絶対に切れないと思われた部分が
言われて落ち着いて見てみると案外切れることに気がつく。

なるほどな。

自分じゃわからないもんだなぁ。

そのまま映画準備をしつつオフラインもいじる。

夜。
オフライン試写。
更に切れる場所を発見し切る。
結果、24分まで短くなった。

「このバージョンで試写をしよう!」

オフライン試写終了。
クライアント試写までの数日間は
映画準備に専念する。
二足の草鞋は脱ぐに脱げない迷い道。
戻るも地獄、行くは不安。
上下から万力でキリキリと締め付けられる状況で
跳ね退けるだけの武器は無し。
ただ簡単に潰されはしない。
今まで過酷を極める状況は
体験してきたつもりだ。
今更、どうこう言っても進まないのだ。

頼むぞ、M木。
頑張れ、T田。

おかえりI嵐。

頼りない俺をサポートしてくれ。

演出部本格始動!
幕は上がった、
どう閉じるかをこれから闘っていこうじゃないか。

な。

じゃ!