新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

はっとしたら2日経ってた。

10月30日 AM5時30分
強烈な喉の痛みと
病的な咳で目が覚める。

まるで、昨日の記憶がない。

確か28日(土)に映画を見て
友人たちと朝まで語り
なんだか、熱っぽくなって、咳が出て・・・


はっ!

としたら、グッときて30日の早朝である。
さきほど、息子が突然起きてやってきて



「どうしたの?トイレ?」

「ううん。トイレじゃなーい」

「違うの?起きちゃったの?眠いの?」

「眠ーい」

「じゃどうして、起きちゃったの?」

「パパ探しにきたのぉ」

最近、やたらめったら生意気になってきた息子だが
はやり、まだまだ2歳と7ヶ月。
隣に寝ていた俺がいないのが不安らしい。
また、九州行っちゃうの?と
いまだに言われるくらいだしね。


あ、で、書きたいのは
パパと息子のほがらか子育て日記じゃない。


はっ!とする前の話しである。




映画「キャッチボール屋」

映画「アオグラ」

の2本の映画を28日(土)に見た。

わざわざ映画のはしごをしたのには
理由があって、
家を空けるのを2日にするよりも
1日にする方がいいからと思ったのと
アオグラがレイトショーで
キャッチの最終回が
その40分前に終了するから。

理由はもうひとつある。

アオグラの最終回のあと
映画学校同期で集まって
飲みましょうなんて話しであったから。
※俺は飲みませんが。

さて、わざわざ30超えたおっさんおばちゃんが
連絡取り合って映画を見に行ったわけではない。
映画を見るべき理由があったからだ。


同級生の脚本作品。


キャッチボール屋アオグラ
同級生の手によるものだ。
また、どちらの映画も事前に脚本は読んでいたし
撮影前の紆余曲折の話しも聞いていた。

まあ、そんなことは置いておいても
映画になったものを見るのは
感慨深いものがある。



映画「キャッチボール屋
ストーリーや出演者などはHPを見てもらうとして、

面白かった。
単純に楽しめた。


映画は徹底的な傍観者の映画である。
主人公が物語りを
ぐいぐい引っ張るのではないし
かといって、サブキャラクターが
狂言回しのように
ストーリーを進めていくものでもない。
淡々にエピソードが語られていき
主人公がそれを見ている。
そんな印象の映画であった。
映画として盛り上がらないとか
ワクワクドキドキしないとか
そういう意味ではない。

最後の台詞が全てだと思うが
【たまたまだよ】という一言に
この映画は集約される。

たまたま、こんな結果になった。

主人公にとっては【たまたま】であるが
映画にとってそれは【必然】であるし
必然が結果を生む。
その結果を主人公が【たまたま】と
解釈できる、いや、そう感じる物語。

のほほんとした
1時間40分ちょいを
楽しみたい方に。




同級生の脚本だからと
肩入れをして書いてはいない。
ただ、同級生だから
感想を書いているのではあるが。
つまらない映画なら
面白いとは絶対に書きはしない。


絶賛公開中なので
是非見て欲しい映画である。


キャッチボール屋
そのタイトルからして
のほほんとしているではないか。




映画「アオグラ
日舞台挨拶もあり
テアトル新宿は大入り満員であった。

ちなみに、この映画のプロイデューサーも
映画学校の同級生である。

映画完成までには
様々なことがある。
人事ではなく
僕自身もよくよく知った状況でもある。


そんなことを聞いた上でも
様々な状況を知った上でも

この映画は面白かった。

アオグラというのは
青森青春グラフティーの略らしいが
※名付け親から聞いた。
その名に恥じないような
青春のある一時期を切り取った
なかなか青臭い映画であった。

特に目を見張るのが
出演者の芝居であった。

青春モノである故
出演者は10代20代の若い連中なのだが
若い=芝居があまりうまくない という
公式を良い意味でひっくり返してくれた。

連中の芝居は
見ていて飽きないし
微笑ましいくらいに

馬鹿っぽい。


この脚本を与えられて
作られた芝居ではなく
恐らく地がそのようなカンジなのだろう。

それが、
見事に映画としてはまっている。


小説が原作な分
エピソードが多く
未消化な部分もあるにはあるが
多い分、見ていて楽しいという
良い効果もあったと思う。

レイトショー公開なので
かなり限定されてしまうだろうが
是非、この映画も見て欲しい。

面白いから。



と、なんだか
その日は【脚本家 足立紳】の日
とでも言うべき日であり、
また、足立の学生時代から変わらぬ
映画に対する姿勢と
面白さを味わった日でもあった。

また、そんな足立を脚本家として起用した
これまた同級生にも
よくぞ覚えていたと言いたい。
それだけ記憶に残る奴だったのだろうが。



あんまり同級生を褒めるなんて
俺のような性格では
到底できはしないが

文章ならできる。



足立の脚本は面白い。
できることなら
キャッチ~もアオグラも見て
足立の脚本を知って欲しい。
映画を見る時に
足立の脚本だから見るんだと
思ってくれるお客さんが一人でも増えて欲しい。



そして、俺に書いて欲しい。
君が脚本・監督になる前に。









昔は、人に対して
追いつくとか、追い抜くとか
レースのようなことを
人生や生き方に当てはめていたが
同じ土俵のようで
実は違う土俵で戦っているんだよね。
俺の土俵で俺は俺の敵と戦う。


ま、どっかで合流しようや。










映画「キャッチボール屋

映画「アオグラ

両方面白い映画なので
是非劇場で見てください。


宣伝でした。




じゃ!