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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

四面楚歌

8月30日(水)

■この日記は撮影終了後に香盤表を見ながら
 数ある出来事を思い出しながら書いたもので
 若干の思い違いや誇張や脚色が
 含まれていますのでご了承ください。

映画「Watch with me 卒業写真 夏篇」撮影日記

天気予報は昨日から明日までの
3日間連続での雨を予報している。

はっきりいって、天気予報など信用していない。
ある程度の目安にはなるが
実際、予報が当たることなど
3割程度なもので、
信用してもしなくとも痛い目に遭うのは
自分であって
結局、自分で空を見た方が
当たっても当たらなくとも
ダメージが少ない。

とはいえ、今、すがるのは予報しかない。

当たるも八卦、当たらぬも八卦の予報。


今日は室内ばかりのシーンを組んだ。
もし、止んだらと思い、
二つばかり外のシーンも入れた。

こういう逃げの手がよくないのかもしれない・・・




8月30日(水)【四面楚歌】

教室の窓に向けて
外からハイライダー(高所作業車)で
ライトが当てられている。
室内はさながら昼間のようで・・・


ライトに貼られた雨よけの
フィルターに雨が当たる。
バタバタバタと・・・


こんな日の撮影は
スタッフ全員渋い顔をしている。
外は晴れという設定のシーンなものだから
外が雨だと光量が足りないのだ。

渋い、渋い顔だ。
そんな状況はたまりかねる。

しかし、仕方がない。
今日、明日をおいて
夏休み期間は無く・・・





「はせくん」

監督が俺を呼ぶ。

「はい?」

「もう、撮れる状況じゃないんだが・・・」

「え?」

「窓外がこれくらい雨だと
 誤魔化しようもないんだ」

「え、ええ・・・」

確かに俺の目の前にある窓の外は雨だ
それも大粒の雨であり
どちらかというと横殴りで
弱いというよりも強い雨が降っている。

監督含め、撮影部、照明部、
全ての部署の人間が
俺を囲んでいる。

あからさまに
『どうすんだよ、撮れないんだけど』
『なんか方法ないの?』

といった目をしている。
教室にはクラスメイト役の生徒も全員いる。

気分としては
なんだか糾弾されているようだ。
俺のせいで雨が降り
その雨で撮影が続行できないと。
それは断じて違うのは知っているし
皆もそんなつもりは無いのだろうけども


「どうしようか?はせくん」

気分的には
『どうしようも、こうしようも、
        撮影してくれよ!!』

と思っている。


「わかりました。二つシーンを
        残して次の段取りにしましょう」
「その代わり、この残分は次回、痛いですよ」
「だろうね」

『あ!人ごとじゃない?その言い方!』

もう、仕方がねー
やれることをどんどん進めるか!













昨日の段階で
明日の予定であった
もう一つの室内撮影を準備していた。
この撮影には雨も晴れも関係ない。

秋篇主人公の津田さんが
撮影現場見学に
わざわざ訪れてくれた。

相当、気合が入っている様子。

嬉しい反面
こちらも気合が入る。


今回の映画は
夏篇と秋篇の融合が重要なポイントでもある。
どちらも気が抜けない。






ああ、秋篇は雨が降るのかしら


今日撮影したシーン
S#51 44 129 2 93 90 92