新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

モチベーション

8月18日
モチベーションを上げないと
仕事が全く進まない。

朝からモチベーションを
上げに上げまくって
打ち合わせに挑む。



自分で感情をコントロールしないと
やっていること全てが無意味の思えてならない。



制作S根さんと打ち合わせし
すぐに商工会の方と打ち合わせ。
MAXで気合を入れて望む。
演出部である以上は
打ち合わせで結論を出していかないとならない。
決定できないのなら
俺が行く理由がないし
打ち合わせしても全く意味がないからだ。

美術の大将が先行して
久留米入りしたので
ロケ地回りに付き合い
飛び交う質問にも
答えを出していく。
求められているのは
結論だけだし

「わかりません」

は禁句の言葉である。

一本の電話で
モチベーションをガクンと下げられたが
すでに次の打ち合わせが
ダブルヘッダーで組まれている。






今回の撮影舞台である
草野町で映画を陰で支えてくれる方々との
顔合わせと打ち合わせ。
今まで、あまり情報を流せていなかったので
流せるだけの全ての情報を共有し
皆さんの強力な協力を仰ぐ。
今回も下支え無しでは
映画の完成はない。

で、同時に組まれているのが
大規模撮影の目玉である
草野風流再現チームとの打ち合わせだ。


どちらも映画にとって
最大級に重要な方々であり
中途半端な気持ちで
顔を出すわけにはいかない。
こちらがそんな気持ちでは
相手に伝わらないどころか
映画の内容すら観客に伝わらないからだ。


俺は、打ち合わせ会場の入り口で
自分の頬を手のひらで強く叩いた・・・



一つの打ち合わせに区切りをつけ
すぐに隣の地区にある公民館に駆けつける。
先行した助監督M木が待ち構えるようにして
公民館の中央に正座している。

会場は静粛に包まれていて
今までどんな進行状況だったかは
まるで掴めない。


今まで築いたものが
実は崩れてしまったかもしれない。



俺は、気持ちに張り手を加え
会場の中央に座り
挨拶をした。

風流再現撮影には
俺はなみなみならぬ力を割いている。
絶対に最高のシーンにカットにしたい。
絶対に手を抜かずにやりぬきたいのだ。















二つの打ち合わせを終え
疲労はピークに達していた。
頭痛はするし肩は凝っているし
目もかすみ出していた。


でも、それはある意味やり遂げた感のある
充実した疲れでもあった。
風呂でも入ったら取れるだろうと。


が、その後入った電話。










さすがに
もうヘトヘトだ。
自分の落ち込んだ感情を
コントロールして
モチベーションを上げることに。

上げても上げても
すぐに最低の気持ちにさせる出来事がある。

もう、自分の中のデットエンドが見えてきたようだ。




明日はメインスタッフロケハンがある。
これも中途半端では
やり遂げることはできない。
歴戦の技師たちと
渡り合うには、
今の気持ちでは
歯が立たない。



ラスト。
もう一度だけ
がんばろう。

素晴らしい映画を作るために。


もう一度
モチベーションを最大に上げ
準備をし続けよう、戦おう。

始まれば、終わる。

しかし、始めなければ終わりもない。


始めるとしよう。
もはや自分のために。







風流再現撮影は
必ず成功させる。
させてみせる。

じゃ。

※最近、博多や久留米、草野町の方々から
 『日記読んでます』と言われます。

 大変ありがとうございます。

 で、注意ですが、
 あくまでも、日記は僕個人の見解であり
 僕の気持ちです。


 公式なものではありませんので
 そこんとこどうかひとつご理解ください。



 あと、読んでますと言われると
 ちょっと恥ずかしいです・・・