新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

泣言。戯言。

3月10日
昨日はココログがメンテ中だったので
更新できませんでした。

昨日をさらりと振り返ると
CM用のCGチェックがあり…
結果は大満足の出来でした。
やはり、人に任せると心配な半面、
想像もしていなかった結果を生む。
良いこと悪いこと含めてね。

で、オフラインも詰めの作業に入り
少し気分を変えようとTVを…と思ったら、
友人で脚本家でもあるモモエからメールがきた。

『脚本読んでくれ』

すでに数本の映画化脚本を書いているモモエ。
だが、こう、躊躇なくというか
サラリと脚本を送ってきて意見を聞いてくる。
直しの際の参考にするのか
何に使うのか知らないが突然送ってきやがった。

オフライン終わってからと思ったが
はっきり言ってグッドタイミング。
すぐにメールを開き読んだ。
タイトルや内容は今後映画化されるものなので
ここでは何も書かないことにするが…

俺の意見が参考になったなら幸いです。

で、感想をメールで送って

『まあ、送ってきたら暇見て読むよ』なんて
気軽に一言添えておいたら、ものの5分後に

『じゃ、次これ』
と送ってきやがる。


「うっ…本当に送ってくるか…恐るべし奴」


すぐに読んでやりたかったが
オフライン作業に戻った。
だって、明日は社内試写だから…


で、今日だ。
朝6時までオフラインに
かかってしまった。
試写は11時からだから
最悪9時55分まで寝て
10時に飛び起きて出る!
なんてことを考えていた。

すっかり忘れていた。

朝8時に音楽チェックがあるなんて…

そう、同時進行しているCMの音楽が
朝8時にあがりチェックして
それをクライアントに提出する
っていう段取りなのだ。
提出を午前中にするために
こんなに早い時間の音楽を上げてもらい
尚且つ、朝市にチェックするなんていう
スケジュールになったのだ。

それをすっかり忘れて
俺は夢の中へ…

行ってみたいと思いませんかぁ ふふっふー

耳元で鳴る電話で起こされた。
全くチェックのことなど忘れていたから
朝8時の電話に軽い殺意を覚えた。


音楽を確認し選定して
出る準備をする。
本来ならPCからDVに吐き出して
持っていけたら軽くて楽なんだが
生憎、僕はDVカメラを持っていない。
持っていると使われそうだから…
まあ、そんな理由で
自宅から会社のある赤坂まで
総重量5キロはあるかもしれない
PCとハードディスクやらのセットを持っていく。

こんなに大変な思いをするくらいなら
DVカメラ買うかととチラッと思った。

買ったら息子を撮影して編集して
ん?そうなると編集するPCは
現状のマシンだと非力だな
じゃ、新しいPC買おうとかなって
手持ち撮影じゃ不安定だからと三脚を
ちゃんと船がついて
水準器もついた三脚じゃないと!とか
量販店で大声を出したりして…
と、具体的に考えてみると
カメラだけの出費では
収まらない気配がする。
いや、きっと収まらない。
収まるはずがない。

おさまびんらでぃん

だから、買わない。
欲しいけど。


で、問題の試写だ。
今回プロデューサーでもある親分は
前回の『サイエンスチャンネル』で
『俺ばっかりが修正オフライン事件』
を鑑みて本心では不安だったらしい。


だが、24分の試写が終わると



「うん、わかり易い。よくできているね」

「マジっすか?ありがとうございます。
            いやぁ、不安だったっすよ」

「俺の方が不安だったよ!」

「え!?  そ、それは…それで傷つきますね」

「あ、ごめんごめん」


と、大筋OKの判定。
問題の尺だが


「うーん、あんまり長いと感じなったからなぁ
                 いいんじゃない?」

「うへー! (そいつはラッキー!)」



と、いうことはですよ、
残りのオフライン日程は
すごく楽な日々を送れるってことですか?
もの凄く嬉しい。
えらいぞ、俺。


で、修正箇所を会社で直してたら
親分がやってきた。

「やっぱりさぁ~」

「え?なんすか?なんかあるんすか?」

「20分切れないかな?」

「え?に、20分っすか?」

「無理かな?」

「い、いやぁ~、どいですかねぇ」

「20分以内とは言わないから、
 20分台だと助かる」

「あ~、しかし、そうすると4分近く
 切るってことですよね。
 そんなにありますか?切れるところ」

「考えて」

「はい…」

絶対に無いと思う。
つーか、いいって言ったじゃん!
は言わないでおこう。

自宅に帰り早速オフラインの直しを…
と、メールがきた。
CMのプロデューサーからだ。

『音楽NGがでた。すぐ連絡ください』

はぁ~、一難去って…去らないでまた一難。
都合、二難のダブルパンチかい?





オフラインをはじめて
頭がVPになる前にCMの案件を処理することにした。
こちらの方が締め切りというかデットラインが早い。
参考になりそうな音楽を
自分のPCから探しだし
音楽屋さんに
『こういう感じで攻めてみますか』的に
方法論を変えてみた。

しかし、俺の言う通りに音楽を作って
それも徹夜で…
で、一夜も明けない内に
やり直し!なんて本当に申し訳ない。
音楽の方向性は充分に伝えたつもりであったんだけど

『つもり』では駄目なんだよね。

お客さんは全く別なイメージだったみたい。
で、折衷案にするのは避けたい。
中途半端になるだけだからね。
ある程度の方針変換を自分の中でした。
単純に言うとフワフワとフワフラぐらいの差。
何がどう違うのかは、僕にしか分からないと思うが
とても重要なことです。
フワとフラには大きな
隔たりがあるのです。


ま、そんなこんなで
次はVPオフライン。
先に試写で出た修正箇所を直した。
ここから、今度は内容を変えず、印象も変えず
尺だけを短くする作業に入る。
単純にワンカットワンカットを
15Fづつ切っていっても
1分くらい切れる。
だけど、4分近く切るのは…
そんな焼け石に水っぽい手では無理。
もっと大胆に切っていかないと。



考えられるだけの手を尽くし
やれることは全部したつもり。


で、21分57秒まで刈り込んだ。

約2分しか切ることができなかった。
大丈夫かしら…って言っても仕方ない。
現実を親分にメールしておこう。


最終手段はナレーションを
短くすることだ!





え?明日の朝もチェックがある?
え?なんの?え?○○画面の?


ええ!?
今からメール送るから確認しろ?


06-03-10_22-44
右が編集用
左が台本用に立ち上げたPC。




じゃ!