新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

色々バタバタ

2月20日
昨日は遅かったので
11時くらいまで寝る。
起きて暫くすると電話が来た。
CMプロデューサーからだ。
昨晩書きあげた
企画演出コンテの上がり時間の確認だ。

「うん、もうできてるよ」

「じゃ、取りにいきます」

「はい、ご苦労さまです」

PCを開きメールを確認する。
昨晩はVPの台本もメールしていて
親分からの感想を待っているのだ。

『軽く読みました。微修正だと思います』

『また、後ほど細かくメールします!』

え?後ほどっていつ?
それまで動けない感じ?

しぇー!



ピンポーン!

お、プロデューサーだ。
うまいコーヒーを淹れ自宅へ招く。

「こんな感じだよ」

「おう、ありがとう!ご苦労様」

とか、なんとか言ったり言わなかったりしながら
コンテの説明と思いを伝える。
できれば、このままで通してきてくれ。

で、少し時間が空いたので
少し肌寒いこともあったので
棚から『LOVE ASIA 花びらの舞う海へ』
引っ張り出しPS2にセットする。
ぼーっと見ながら、
あの暑かったインドネシアを思い出す。
それでも温まらないから風呂に入る。
TVではニューシネマパラダイスが放送している。
ついでだから、そのまま見る。

アルフレードの言った台詞
『村を出ろ、出たら帰って来るな』って好きだ。
『ノスタルジーにはまだ早い』も。

ピロリンポン!

PCへのメールは携帯に飛ばしているので
親分からのメールはすぐに受け取れた。
微修正の指示メール。
恐る恐る開いてみる・・・

うっ!
微修正?


微?
   微?
      微?
       ・
        ・
         ・

微ってどういう意味だったっけ?

少ないとか少量っていう意味じゃない?

あ痛たたたたたたたたたたぁ、ほあたぁっ!

って感じだ。


ぐずぐずと直しを渋っていると、
今度はCMプロデューサーから電話だ。

企画演出コンテの追加依頼発生!
え?
  追加?
     マジで?
        何が?
 何が足りないの!


そんな訳で明日中の締め切りで
企画演出コンテ作成とVPの台本作成が
重なってしまった。
どっちか時間がかかるだろうか・・・
明日は朝からロケハンもあるし。

いや、コンテの方は作業スペースを取られるし
都合、自宅ではやりづらい。
ファミレスに移動しなければならない。
逆に台本の方はPCに向かって
コツコツ書かないとならない。
ファミレスにPCを持っていくという手もなくは無いが
ファミレスで電源の確保ができるとは言いがたい。
バッテリーの持つ、3時間で終われるかどうか・・・

で、PCは持たずにファミレスへ移動。
すぐに企画演出コンテの追加を作成する。

親分から『いつできるの?』
みたいなメールが!


『あ、朝までには・・・』


と返信しておく。
多分、そんなに掛からないが・・・

『明日、朝からロケハンなのは知っています』
『お昼頃までに台本あればいいですよ』


一見すごく優しいメールのように感じるが
朝からロケハン午後は打ち合わせと言う状況では

昼でOKというのは気休めに過ない…

朝できてなければ、昼でも出来てないのだ。
クライアントに提出しなければならないので
それ以上の遅れは全く許されない。

コンテを早く終わらせて、
すぐに台本にかからないとならん。


ううう、手が痛いよぉ、、、、
目がしばしばするよぉ、、、、ぉ
眠いよぉ・・・ぉ



× × × × ×

2:00AM
なんとか全てを終え日記を書いている。

ね、眠い…

9:30AM
ロケハンに行くために強引に起き出る。


今日はスタジオのロケハン。
VPの撮影用だ。
あるビルの地下にあるスタジオ

「ここです、2st」

狭いんですか?

「そうですね、だいぶ狭いですよ」

「ああ、まあ、多少狭くても構いませんが…」

だいぶ狭いですよ

2stと書かれた鉄扉を開け中に入る。
別の撮影の道具類が散乱しているが
そのスタジオの広さは確認できる。

せ、狭いですね」

「ええ、大丈夫ですか?

え?大丈夫というのは?

撮影できますよね?

え?ええ、まあ、
      できないことはないです…けど…

ここは撮影日空いてるんで!

「はあ、えっと、人物が歩くんで、
            もう少し広い方が…
本当は…

「もうひとつのスタジオがキープ入ってるんで
   
空いたらそちらをキープしますよ」

ええ、お願い…します

つーか、キープが外れなければ
この狭いスタジオで撮影しなければならないのか…
ちょっと、ブルー。
だいぶブルーブルー、ブルブルブル・・・


しかし、仕方ないというか、これは仕事だから。
決められた予算と決められた期限がある。
それを守ることが仕事だ。

この狭いスタジオで
できることを考えようじゃないか。
                                 たいして、ないんだけど…



で、その後打ち合わせに行く。
CG屋さんの自宅へ。
少し前の台本を元に
どの部分にどんなCGが必要か打ち合わせる。

が、台本が固まっていないこともあり
ある程度はアバウトにしか打ち合わせできない。

「まあ、後は、今度またですかね?」

「ですね、原稿は出来たらすぐ送りますから」

「よろしくお願いしますです」

外に出ると激しく雨が降っている
先ほども降ってはいたが、
それよりも強く激しく振っている。
しかも、寒い。

朝出かける時は降っていなかったので
俺は傘を持って出ていない
もちろんびしょぬれだ。
で、寒い。
いっそのこと風邪でも引いて
休んでしまおうかとも思ったが
仕事中は病気にならないから不思議。

なるべく濡れないように
雨をよけながら歩く。
右へ左へ身体をぴょんぴょん飛ばしながら。
そうすると、わずかだが雨が
身体に当たらずに
うまいことすると

全く濡れないで動けることがある。

もちろん、嘘だ。
すっげー濡れたよ。



さ、後は企画演出コンテの結果が電話でくるはずだ。

それまで、少しぼーっとしよう。



ぼーっ・・・・・・・