新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

罠 その5(10) 労働者M

2月10日
AM.....VP1打ち合わせ。

わざわざ親分が僕の住むA区に来て
台本に関しての変更点や修正点を検討。

すでに大きな直しはなく
細かい修正にとどまる。
この第一稿をクライアントに提出し
次回はクライアントオーダーを
加味する作業になるわけだ。

とはいえ、今日のところは
細かい修正をしなければならず
一目散で自宅で作業を始めるが・・・

お、終わらない!

PM.....大嫌いな街渋谷へ。

ある仕事で
ご一緒した方からのお誘いで
渋谷に芝居を観劇しにいく。

『労働者M』

ご存知かもしれないが
かなり大きな芝居である。
『夜叉が池』以降
芝居はあまり見ていなかったが
まず驚いたのは、そのセットの豪華さだ。
このクラスの芝居なら当たり前なのかもしれないが
セットの作りにまず驚愕した。

映画と大きく違うところではあるが
入場してすぐにこのセットを目の当たりにすることで
芝居の内容であるだとか、期待感だとかが
おのずと高まってくるのだ。

無味乾燥なスクリーンとはまるで違う。
そして、『うまい!』と思ったのは
映像の使い方と音楽のセンス。
作・演出であるケラさんの意図なんだが
これが実にうまいと思った。
芝居という生のものに映像という
ある種、缶詰というか保存食である映像を
ぶつけることで

シーザーサラダのカリカリパンというか
カルボナーラカリカリベーコンというか

って、全部なんでカリカリかい!

つー話しだ。

よくわからんが。

で、内容には一切触れないが
スケール感のあるテンポの良い芝居であった。

やはり芝居の良さは息遣いだね。

と考えたところで
改めて、映像の良さも再認識したのだ。
やり直しのきかない芝居に対して
いくらでもやり直せる映像。
この意味をよく分かってないとならない。

つまり、こうだという自分なりの結論を。

かなりなプラチナチケットらしいが
お勧めできる芝居です。

義理の妹も喜んでいる。

ちなみに個人的な印象だが
松尾スズキさんがライター百恵に
見えて仕方なかった。
いや、年齢的なことやその他
様々なことから言っても
松尾さんが百恵に似てるんじゃなく
百恵が松尾さんに似ているのだろう。

■企画コンテ書きとVP台本執筆を抱えて
        明日から東京を離れる罠。