馬子にも衣装 - 新・カチンコ日記2

7月1日
今日は午前中から散歩することにした。
インドネシア語で言うとジャランジャランだ。
ちなみに、リクルート社から発売されている
『じゃらん』はこの言葉が元だと思われる。

さて、今日行く場所はここも最近出来た

『クタギャラリア』とかいうとこ。

平たく言うとショッピング街。
時間が早いからか全くと言っていいほど人影が無い。
大して買うものとかを決めてないし
そんなに欲しいものなど、そうそう無いしで、
プラプラしただけで止める。
あ、途中、デパートの屋上にあるような
乗り物があったから息子をそれに乗せて遊ばす。
が、動く前は威勢良く

「あーっ！だーっ！」

と体を揺すっていたのに
いざ、コインを入れて動かしてみると。
全く言葉を発せず、強張ってしまって、
すぐに奥さんのとこに逃げようとしてしまう。
どうやら動くのは想定外らしく
しかも、この動きは激しくてお気に召さないそうだ。
とは言っても、せっかくコインを購入して
（せっかくとか書いたけど1000RPだから12円くらい）
機械を動かしているんだから

『止まるまで乗ってなさい！』

で、近くのスーパーでご機嫌を取るためのジュースを買って
とりあえずレギャンの方へタクシーを飛ばす。
レギャンには『福太朗』と言う日本食のお店があって
（クタパラディソホテルにもある）
このレギャンのお店の方には
食事だけでなくバリの民族衣装を
着せてもらえる場所があるのだ。
ここの食事が、『おっ！』と思うくらいの味で
バリでわざわざ日本食と思っていると
損するかもしれない。
スイカジュースとライムジュースが旨いし。
あ、そうそう、しかも『福太朗』さんとは
奥さんの家族が知り合いで
言葉の通じない異国の地で
『やばい！』ってことになった場合の
緊急連絡先にもなってくれている。

あ、だから、お世辞で旨いって言った訳じゃないからね。
本当に旨いから。
食べて一番のお勧めは『カンクン』という
空心菜の炒め物。
バリではこの空心菜がメジャー野菜らしく
地元の店にはかなりの確立で置いてある。
これがかなり美味しい。
バリに行ったら是非。

↑スイカジュース旨いぜと言っている息子。

話しがずれた。
で、その『福太朗』さんの奥に『福インダ』という
お店があって、そこで民族衣装に着替えることができる。
過去に何度かバリ島に来た俺だが
その度に、ここへ来てはいたのだが
この衣装を着ることだけは避け続けていた。
奥さんとその妹とかに着させておいて
自分は逃げる形で・・・
え？だって、恥ずかしいっていうか、
多分着たら面白すぎるもん。

しかし、今回は奥さんと息子の三人。
息子にも衣装を着せられるそうだ。
そうなると・・・
奥さんと息子だけ着させてという話しには到底ならない。

『家族写真』というお題名目が掲げられ

俺の周りにはインドネシアの方々が
数人がかりでわーっとやって来る。
脱げ脱げと言われ、パンツ一丁になり
巻け巻けと布を巻かれ
目を閉じろ閉じろと、
閉じたら化粧を塗りたくられる。
気が付くと鏡には
32歳のおっさんが
化粧をして頬を赤らめ
引き締まらない体の肉が
布地からはみ出して座っている。

『滑稽すぎる・・・』

もちろん写真もあるが
載せる訳がない。
どう頼まれても

載せない、
見せない、
今後、一切語らない。

３ない運動実施だ。
しかし、息子はいい感じだ。
着替える際は、奥さんから離れてしまい
大泣きして、暴れだすは、鼻水を出すはで
そりゃもう、
着替える場所はてんやわんやのありさまだった。
あ、でもね、インドネシアの方って皆そうなんだけど
本当に子供が大好きみたいで
道を歩いていても、お店に入っても
子供（とりわけ赤ちゃん）を見ると
ほぼ必ず声をかけるかアクションをする。
昨日の夜に池田さんに聞いたら
インドネシア人（バリ人）は子供を甘やかすというか
肌身離さないらしく、
料理をしてても片手でフライパンを持って
もう片手で子供を抱えているなんてのが普通らしい。
だから、子供に対する包容力が違う。
いくら泣いてても、嫌な顔されないし
奥さんと僕が洋服を見ている間に
子供の相手をしていてくれたりと
サービスというよりも
好きだからやってますな感じ。
だから、レストランにしてもブティックにしても
子供を連れていって嫌な顔をされたためしがないし
子供を連れて行って安心。
本当に素晴らしい。
日本でも見習わないとならないと思う。