新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

映画を見る

5月14日
試写会のハガキを頂いた
タイトルは『ミリオンダラーベイビー』
クリントイーストウッド監督主演の映画だ。
イーストウッドと聞いて俺が見たい映画1位タイに輝く期待大の映画。

大体、映画を観ること自体が久しぶりなので物凄く楽しみである。
俺は竹橋にある科学技術館サイエンスホールに向かった。
試写会にはいくつか種類があって
広告目的で観客の感想などのコメントを取る試写会
協賛企業が自社の商品宣伝や商品販売を目的とした試写会。
他にもいくつかあるが今回は前者の方らしい。
まあ、電車賃だけで映画が観られるのだからなんの文句も無いのだが。

さて、『ミリオンダラーベイビー』だが…
ラスト30分世界が泣いたとか
感動の嵐が吹き荒れるとか
色々と書かれているんだけど…

そこまでじゃない。

確かに良い映画だと思うし感動したことに異議は挟まないんだけど
僕は何かが足りない気がしてならない。
もう一歩映画の中へ引き寄せてくれる”何か”が。
評論めいた話しは苦手なので評論や批評が読みたい方は
左のリンクにある「INTORO」で批評が出るのを待ってて下さい。

そういう訳で『ミリオンダラーベイビー』だが
見て損になる映画じゃない。
むしろ観て充分に考えて欲しい映画。

人を殴り、倒すことでお金を貰うプロボクサーの精神状態や
世界中が味方とも思えるような大歓声
手にしたことの無い金額のファイトマネーと絆を失うことの辛さ・恐さ。

そういう映画。
心にひっかかる映画であることは間違い無い

数年前にボクサーのドキュメンタリーを制作したことがあるが
ボクサーというのは誇り高く負けん気が強い
そして同時に臆病で弱虫でもある。
闘うことが孤独であるがためトレーナーとの信頼関係の絆は強い。
ボクシングやボクサーの映画は数多いが
その中でも『ミリオンダラーベイビー』はかなり秀逸な映画ではないだろうか。

ちなみに、日本とアメリカとの違いを。
日本ではボクサーはジムに所属し、ジムのトレーナーが付いて試合をするが
アメリカではジムではなくトレーナーと契約して試合をする。
ジムは練習の場として借りるだけ。
つまり日本では強いジムに所属することが近い道だが
アメリカでは良いトレーナーと契約することが近い道なのである。
ジムに通うだけではただの練習生でしかなく
一人で何もかもこなすのは非常に大変らしい。

そういうことを踏まえた上で、
この映画を観ると更に楽しめるんじゃないかな。

映画の感想やレビューはありませんとか
サイト紹介に書いておきながら
感想を書いてしまったよ。
ま、たまにはいいでしょ。

じゃ!

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 オープニングナイト作品
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■2004年2月28日放送/2005年2月23日DVD発売作品
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 「LOVE ASIA 花びらの舞う海へ」
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