読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

色々

5月6日
32年目にして、なんと、というか、
やっと現代人の象徴とも言える病気
『花粉症』になったハセゲンイチロウです。

え?そうですよ、今も鼻にはティッシュがつまってますよ。
ええ、ええ、両穴にね、牛みたくなってます。

さて、6日の予定だったCMの制作打ち合わせが
明日に変更になった電話が昨日あり
今日もやることの無い日となりそうです。
いや、先ほど香盤のことや段取りのことなどを
少し考えてはいましたが、
細かいことは7日の打ち合わせで確認しようと思ってます。

その細かいこととはなんだろう?

CMは映画やTV・PV・VPと違って15秒・30秒で
長くとも60秒という時間の制約があります。
そして、その中でも『繰り返し見る』という
他の映像には無い特徴があるのです。
つまり、それはどういうことかというと
多少の間違いでも見過ごされないっていうことです。
たった15秒でも、繰り返し何度も見ることで
1回目では気づかなかった部分まで認識されてしまうからです。

つまり、1カットに、いや、1秒に、いや、1/30フレームに
気を配っていかないとならないということです。
あ、ちなみに1/30フレームというのは
1秒を更に30のコマで分けた単位です。
映画は1/24というコマで撮影をしていますが
TVの1秒は30コマ(フレーム)で作られています。
CMでもフィルムカメラを1/24で撮影するのではなく
1/30というフレームと同じ数字で撮影します。
これまたちなみに、この30フレームというのも微妙で
1秒を30フレームで刻んでいくと実は何分か経つとずれてくるんです。
つまり、本当の1秒は30.いくつとかの単位なんですね。
通常、個人とか、TV放送以外で使用される場合は
なんの問題もないのですが
TV放送となると時間を正確にしないとなりません。
そこで登場するのが
『ドロップフレーム』と『ノンドロップフレーム』です。
このドロップ~いうのは、時間を正確にしてあるもので
何十秒とかに1回、27フレームくらいで秒を繰り上げて調整します。
これに対して、ノンドロは1秒を30フレームのままにしてあるものです。
この辺の調整は、普通撮影時に映像の用途から
ドロップかノンドロかを選択しています。
もちろん編集時でもできますが。

ものすごい話しがずれた。
専門用語解説になっちゃった。
もっと詳しくはまた今度。

話しを戻します。

つまし、そのすごく短い単位まで
神経を使って調整をしていくのがCMなんです。
いや、映画やTV・PVなんかがやってないということでありません。
こういう細かい単位での編集や調整するには
時間もお金もかかるので、多くないのは確かです。
そんな細かい細部までを正確に処理しなければならないからこそ
撮影もワンカットごとに時間をかけて撮影をしていくのです。
だから、細かいことまでよく打ち合わせをしておかないと
撮影現場でテンパってしまったりするんです。

僕はテンパリませんが。

テンパったスタッフのいる現場は
非常に進めるのが困難で
これがメインスタッフだったりすると
もう、手がつけられないことになってしまいます。
あんまり多くはないですがね。
一番テンパるのが多いのが
演出部と制作部です。
技術部は常に冷静沈着で
たまに落ち着いてるんじゃねーよ!って
思う時もあります。

技術部でも一番落ち着いているのが
ダントツで録音部です。
録音のパートというのは
撮影・照明がセッティングできてからの勝負になってます。
撮影のフレームが決まって、
ライティングをして、
その後にマイクが登場します。
フレームが決まった段階でおおよそは決まっているのでしょうが
ライティングしだいでは、ブームの影が出てしまったり
入り込むスペースが無いなんてこともありうるからです。
※ブームというのはマイクの付いた棒のことです。

また、準備中からマイクがONになっていて
ブームを持った助手さんとかは
監督とかキャメラマンの近くにいて
その会話をマイクで聞いていたりしています。
盗聴って訳じゃないですが
録音技師さんは、こうやって情報を一番早く聞きつけているのです。
たまに、現場で誰かの悪口とか言っていると
どこからともなく、録音技師さんがやってきて

「ああ、そう、そうだよなぁ、わかるよ、わかる」

とか言って会話に参加してきたりもします。

「ええ!聞いてたんスか!」
「おう」
「あ!マイク!」

助手さんがニヤリ。
みたくね。

逆にメインスタッフの話しを聞き逃したりしたら
真っ先に録音技師さんのとこに行って

「なんか言ってました?」

とか聞いちゃうんだよね。
現場の離れたところに
陣取っている録音部だけど
情報を常に把握している部署でもあるんだよね。
そんな録音部が一番冷静。

次が、撮影部。
撮影現場の中心であり、
全ての始まりのパートでもあるから
慌てず騒がず、平常心でみたいな感じ。

その次が照明部かな。
照明部は昔から荒くれ者集団が多いんだけど
言葉が荒いだけで、実は冷静だったりする。
撮影全体ではなく、ポイントポイントを見ている助手さんも多い。
演出部の段取りが悪いと一番迷惑をかける部署でもある。

あ、待てよ、ヘアメイクとかスタイリストとかを入れて考えると
もっと冷静な部署は沢山あるな。

まあ、いいや。

演出部が一番冷静でないとならないのに
冷静でいられない部署だって話しだ。

なんか、何が言いたいのかわからない日記だ。
いつもそうだけど。

じゃ!

×××××××××××××××××××××××××××××××
■2005年ベルリン映画祭キンダーフィルム部門出品作品
 映画「千 年 火」撮影日記はこちら

 ベルリン映画祭での模様を書いた
 ベルリン映画祭日記はこちら
 「千年火」が見たい!
 DVDが欲しいという方はこちらにメールください。

■2005年2月12日渋谷UPLINK X
 2005年2月24日ゆうばりファンタスティック映画祭
 オープニングナイト作品
 映画「最後の晩餐」撮影日記はこちら

■2004年2月28日放送/2005年2月23日DVD発売作品
 TVドラマ
 「LOVE ASIA 花びらの舞う海へ」
 撮影日記はこちら
 TNC掲載バージョンはここからいけます。
 「LOVE ASIA~」が見たい!
 DVDが欲しいという方はこちらにメールください。

■撮影における専門用語
(香盤表とかエフェクトとか)の解説は
ここ
 ※注:独断的は判断もあり。

■質問や相談などのご意見こちら
注:苦情や文句は受け付けてませんから。