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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ベルリン満員!

ベルリン映画祭日記

2月13日
今日は「千年火」上映の2日目。
朝からが降っている・・・

こんな日は客足が遠のいてしまうのが普通だ。

上映までの少しの間
僕らはベルリン滞在を有意義なものにしようと
車両での移動を止め徒歩で
ポツダムプラザまで行くことにした。
歩いていくとだいたい40分ほどかかる。
村田少年はブツブツ文句をいいながら歩いている。

「なーに、ぶつぶつ言ってるんだ」
「スーツが・・・スーツが・・・」

行き混じりの雨で道路は、
かなりぬかるんでいる。
また、アスファルトの道でなく、
あえて土の道を選んで歩いてたりしたもんだから
スーツの村田少年としては、
すそが汚れて嫌な気分だったんだろう。
が、それは、それ。これは、これ。
スーツ、スーツとブツブツ言っている村田少年を尻目に
僕と監督はガンガン歩いていった。

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だいたい予定通りの40分後。
僕らはポツダムプラザに着いた。
劇場近くにで行われている
フィルムマーケットに向かった。
「千年火」はもちろん昨年公開した映画や
今年公開を控えている映画などが
海外マーケット向けに売られている場所だ。
いやぁ、しかし沢山映画がある。
日本にいても沢山の映画を目にすることができるが
ここにくるとその倍、
いや、数倍の映画を目にすることができる。
その国の言葉や文字で書かれているので
タイトルはよく判らないけど
やっぱり映画のポスターっていうのは
一目でどんな映画か、どんな内容かってのが
わかる作りになっているよね。
ぷらりとマーケットを歩くだけで非常に目が楽しい。

さて、フィルムマーケットを後にして
僕らは同地区にある映画博物館
フィルムミュージアムに行く。
ドイツというと映画の歴史において
重要な役割を担う国なんだが
その国の博物館だ。

なんか凄そうだ。

だって、カメラで有名なアリフレックス
フィルムの編集機スタインベックなど
ドイツ製の機材は山ほどある。
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瀬木さんもドイツに来た時から
来るのが非常に楽しみだったらしい。

博物館の表示は全てドイツ語と英語で
俺には全く読めないし説明音声も英語だ。
イジメに近い。
でもね。やっぱり映画だよね。
見たらわかるんだよね。

有名な役者さんや有名な監督、
あの有名な戦艦ポチョムキンのポスターとか
もう、知っているものも沢山ある。
あー楽しい!
俳優村田少年は少々飽きていたようだが
俺と瀬木さんは博物館を堪能したぜ。

さて、劇場に向かう。
今日の劇場はシネマックスという
いわゆるシネマコンプレックス形式の近代的な映画館。
すごく綺麗で、大きい。

「おお!今日はここか!」
「ここも満員とかになるんでしょうか?」
「どうだろうね」
「ガラガラってことだけは、ならないように・・・」

僕らはまだ時間があったので
近くで昼食を取りに移動した。
途中でチケット売り場に行ったのだが
そこで大変なものを目にしたのだ!

上映時間が迫っていたのか
チケット売り場は長蛇の列。
スザンヌに聞いたら1時間待ちして並んでいるらしい。
とこどころには座って、
上映作品をチェックしながらランチを取っている人がいる。

「へー、すごいなぁ。やっぱりベルリン映画祭って」
「世界3大映画祭だからねぇ」

チケット売り場の横には上映作品を記したボードがあって
チケットが完売した時間と作品には赤いテープが貼ってある。
僕は

試しに今日の「千年火」を捜した

そしたら、見つからないんだ。

どこにもない!

あれ?どこ?どこに「千年火」が?

「センネンビィ ハ ドウヤラ ウリキレタ ヨーデース」
「え!嘘!」

マジだよ!

確かに今日上映されるはずの「千年火」に
赤いテープが貼ってある!
今日の上映では千年火だけが完売!
え?え?え?本当?
思わず瀬木さんを見た
すげー喜んでいるよ!

「写真撮ろう!写真!」

普段落ち着いてダンディー路線の瀬木さんも
ここはどうらやらクラクラしたようだ。
はしゃいで写真を撮っている。
しかも、完売になった赤いテープの部分に
スザンヌの指を持っていき・・・

「あ、違う、もっと左に!顔が見えない!」

あ!演出してるよ!スザンヌに!
もう、誰にも止められません。
いや、止めません。
だって、すごいんだもん。

そんな嬉しい気持ちで劇場へ行くと
完売した通りだ。
入場待ちで劇場は人で埋め尽くされている!
すげー、すげーよ・・・
こんなに沢山のお客さんが来るなんてさ。
でも、期待通りの出来かしら?
満足して帰ってくれるかしら?
俺は監督でもないのに、微妙に不安だよ。
ドキドキしてきたよ。

「俺、頭だけいたら、外でお茶飲んでいるから」

と瀬木さんは言ったが
場内に入り、雰囲気を知ったら

「やっぱり、見ようか?」
「ええ、見ましょう」

もう、瀬木さんなんかは何十回、何百回と見た「千年火」。
でも、お客さんと見る「千年火」はまた違うもんだ。

・・・上映終了。

拍手・・・拍手・・・拍手が鳴り止まない!

エンドロールの後半になっても
拍手が鳴り止まないんだ!

場内が明るくなって、一旦静まった拍手は
瀬木さんと村田少年が壇上に上がると
また、一段と激しく打ち鳴らされた。

おおおー!

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しかも今日は、主演村田将平の誕生日。
監督が誕生日であることを伝えたら
場内で大拍手と共に
「ハッピーバースデイ」の大合唱!
すごいぞベルリン!

そんな素晴らしい一日の締めくくりは
瀬木さんのベルリン在住の友人宅でのホームパーティー。
一日中ずっと素敵な日だった。

■ドイツの飯
朝 ホテル
昼 ラビオリ
夜 パーティーでラザニア