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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ワールドプレミア!!

2月12日
いよいよ今日から映画「千年火」が始まる。
つまり、今日はワールドプレミアってやつなのだ。
上映場所はズーパレスと呼ばれるかなり古くからある映画館。
巨大な映画館でもあり、
上映されるスクリーンの規模は1000人だという。
昨日上映された「ハイアット」でもそうだったが
ほぼ満員に客席を埋め尽くされる。

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ここで「千年火」が上映される。

まず、我々は11:00から上映される
『ブルーバード』というオランダ映画を鑑賞する。
この物語も少女が学校でいじめにあったりしながらも
障害者の弟と一緒に明るく生活していくという
ちょっと千年火に似た作りの映画だ。
主演の少女の演技が素晴らしく、
映画の出来も素晴らしいものだった。
将平は、

「主演の女の子が可愛い!可愛い!」

と連発している。

「レセプションとかで、また会えるんじゃないか?」
「え!ほんとに!」

すげー喜んでる。
少年は少女にをしたらしい。

さて、つー訳で14:00が近い。
14時からは『千年火』の上映なのだ。
一度、映画館を出て軽い昼食を
トルコ料理のケバブで済ます。
軽いと言ったが、出てきたらすげーでけぇ。
俺の顔の半分はある。
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軽くどころかすっかりお腹一杯になった。

そんな物を食っていたら、あっと言う間に13:30過ぎだ。
やばい遅れてしまう。
劇場へ急ぐと、すでに劇場はお客さんで一杯だ。

「え?これって「千年火」のお客さん?」
「ソーデース。
コレ ゼンブ ノ ヒトガ センネンビィ ミマース」

通訳のスザンヌさんがたどたどしく説明してくれる。

「キョーノ チケット ワー ゼンブ ウリキレマシタァ」
「え!本当!すごい!だって1000人でしょ!」
「ソーデース、スゴイデース」

場内にお客さんが溢れている。
座って見られないんじゃないの?
この混み具合って・・・
ハリウッド超大作じゃないんだから・・・

そんな感動をしていたら、
劇場内で日本人の方が声をかけてくれた。

「あ、あの、千年火の監督さんですか?」
「い!いえ!違います。ただの助監督です。すいません」
「あ、そうなんですか」
「日本人の方ですか!あ、ちょっと監督呼びますから!」

遥か遠くドイツはベルリンで
日本の映画が上映されると聞いて
やってきてくれた。
すごい嬉しい。
他にも日本の映画は上映されているんだが・・・
「千年火」に来てくれるなんてね。
幸せもんですよ!
瀬木さん!高坂さん!館長!
新宮町の皆さん!相島の皆さん!

少しだけ半信半疑だったが
やっぱり、
場内は満員だった。

すごい熱気だ。
ベルリン映画祭ってすげー!
キンダーフィルムだってことで
審査員も子供たちが参加してくれている。
ある意味大人より怖い審査員だね。

場内が真っ暗に包まれた。

いよいよ、「千年火」の上映だ。
もう幾度となく見た、オープニング。
相島を望む、新宮浜でのワンシーン。

俺は、訳もなく涙が出てしまった。
こんな感動があるだろうか?
遠いドイツの空の下で
様々な外国人がスクリーンの前にいる。
映画が好きな街と映画が好きな人の前で・・・
千年火が・・・
実際にこの目で見るまで
実感できなかったが、この素晴らしい感情、
いや、確かに俺が監督した訳じゃないし
俺が主演の映画でもない。
でも、自分のことのように嬉しい。
そう、俺の初チーフ助監督作だしね。

もう、上映中は助監督だの監督だのなんか忘れて
そわそわして仕方がなかった。
どうして?
だって、途中でお客さんが帰ってしまわないかとか
寝ちゃったりするんじゃないだろうかとかさ。
でも、それは取り越し苦労だったんだ。
場内は笑いから歓声、そして、涙で包まれた。
し、信じられん!
こんなに受けるの?こんなに笑って、泣くの?
すごいぞ、千年火!

終映後は大きな大きな拍手が長く長く続いたんだ。
拍手だけじゃない、
皆で足踏みして、ドンドンと床を鳴らしてくれる。

「×○△■▼◎×・・・ナオキィ セギィ! 
ショウヘイ、ムラーターァ!」

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二人の名前が呼ばれて、壇上にあがる二人。
更に拍手が大きくなり、スポットライトが二人に当たる。
この壇上での挨拶のために
村田少年はドイツ語のスピーチを覚えてきたんだけど
それも、大うけだ。
間違いなく、
映画「千年火」のプレミアは成功
だと言えるだろう。

出演してくれた子役のみんなへ。
君たちのお芝居はベルリンで大うけでした。
特に憧れの先生が登場する場面では
大きな笑いが起きました。
相撲の場面でもオーッとかワーッとか声があがり
渡部くんが土俵に上がった時は
更に大きな笑いが起きました。
白装束も厳かな雰囲気が伝わったようでしたよ。
みんな、素晴らしいお芝居をありがとう。
って、監督が言っているはずです。
ははは。

そうそう、すわさんのネコダンスですが
最高にウケてました。
ヒロさんのバック!バック!のとこも
馬鹿笑いしている人がいましたね。
また、ばってんさんの部分や
丹波さんの寝姿に皆大うけでした。
そんなに面白いか!
ってぐらいに。
ちょっと怖いくらいでした。

明日も「千年火」の上映がありますが
この分ならきっと大丈夫でしょう。

と、すさまじい一日だったのですが
今日はまだ、続きがあるんです。
プレミアが終わった後にはお食事会のような感じの
パーティーがあったんです。
映画関係者だけの。

そこには、千年火の前に上映した
「ブルーバード」チームもチラホラと。
そう、主演の可愛い女の子もいました。

村田少年もはしゃいで喜んでいます。

「サイン貰ってこいよ!」
「え、いいよ、いいよ!」

どうやら恥ずかしいようです。
でも、瀬木さんが気を利かせてくれて
女の子に声をかけてくれました。

「いっしょに写真撮ろう!」

すっごいムスッとした顔で
村田少年は写真に納まりました。
まだまだ、若いですね。

■ドイツの飯
朝 ホテル
昼 ケバブ
夜 アメリカンでパスタ