新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

燃え尽きろ

6月20日

もうすでに撮影は一週間目を迎えた。

はっきり言って疲労はピークに達している。

連日のセット撮影でスリッパだったため

足の裏がカチンカチンで痛いを通りこして

骨がきしむ

 

 

立っているだけで猛烈な痛みが足を襲う。

 

 

 

他のスタッフも同様な痛みを抱え

顔をゆがめながら戦っている。

さて、今日はとある病院での撮影

本物の病院での撮影となるため

今までと同様の使い勝手はない。

撮影用に作られてはいないのだから

病院に行ったことがある方なら分かるだろうが

病院というのはだいたい広くない

カメラをセッティングする場所も限定されるので

準備もなかなかはかどらない

が、時間には限りがあり

この現場も同様に限りがある

今日は休診日だが、明日は通常に病院は開かれる。

つまり、遅くまでの撮影なんてできないのだ。

 

 

「巻こう、巻こう、巻こいていこう」

 

 

が、どうしてだろうか?

一向にスピードは上がらず

最初1時間のマキだったのにもかかわらず

気づくと1時間オシの状態に追い込まれていた。

今日、撮影しなければならない分量は14.5ページ

そう、スタジオ撮影と同じくらいの分量があるのだ。

そして、スタジオの撮影ではこれ以上ないくらいの残が出ている。

 

 

絶対に、間に合わないんじゃ?

 

 

しかも、朝から制作車が給油しにスタンドに入ると

軽油車なのにガソリンを入れられて立ち往生。

制作車を劇用車にしようとしていたので

撮影が一時ストップするということに。

 

 

「やばい、やばすぎるぞ、飛田・・・って飛田がいない!」

 

 

携帯が鳴った。

 

「すいません。飛田です。すいません。すいません」

 

「てめーーーー!」

「ああああ、すいません、すいません」

駄目かもしれない今日・・・

※まめ知識

  結果が全て。

  僕たちの仕事は結果が全てだ。

  どんなにお金をかけた映画も、

  どんなにお金が無い映画も、

  劇場にかかる時は一様に同じ金額だ。

  つまり、お客さんには制作費の多さや少なさは

  言い訳にはならないのだ。

  完成品という『結果』しかお客さんには見せられないのだから。

  たとえ、非常に辛い状況やしんどいところを

  お客さんに見られても、

  映画として「つまらなかったら」もうしれで終わり。

  映画は面白くなければならないのだ。

  これは仕事の全てに共通していて

  いくらがんばっても合格しなければ

  勉強しないで受かった奴には負けなのだ。

  『結果』しか見せるものは無いのだ。

  生きることの『結果』を出そう。

本日撮影したシーン

S#109/8/110/112/111/111A/20/113/65/18/9

S#53/11/13/15/17/19/21/55/56/44/46/22/23