6月16日
今日は劇中で最大の見せ場の一つである
大物俳優どうしのぶつかり合いがある。
これは映画の中でも最大の見ものであり、
これを読んだらすぐに忘れることを願うばかりだ。
少しでも知ってしまったら、面白みが欠けてしまう。
すぐに忘れなさい!
通しの芝居テストを見ただけで震えがくる。
「やっぱすげー」
絵になるというのこういうことを言うのだと思う。
全容は詳しく明かせないが
是非このシーンだけはお見逃しないようにと願う。
さて、という訳でこのシーンに
充分な時間を取って撮影するために出した
僕の想定香盤では
お昼までに5ページを撮影しないとならない計算が出た。
ほぼ6時間で5ページ。
1時間で約1ページ。
え?
どうなのそれって?
× × × × × ×
フードコーディネーターの安部さんの
仕切りは凄まじく
演出部のそれとは大違いで素晴らしい。
内容が内容だけに
せっかくおいしそうに作ってもらった料理も
やばい感じに写るようにさせてもらう。
ごめんね、安部さん!
昨日の『特殊メイク』大会とは打って変わっての
『料理』大会の今日。
撮影現場はおいしそうな匂いに包まれています。
どれもこれもおいしそうで・・・
でも、我ら演出部には食べる暇さえ無い訳で・・・
あー、腹が減っても戦をさせられる。
※まめ知識
撮影には○○コーディネーターという方がよく現れる。
今回はフードコーディネーターだが、
病気物などには医療コーディネーターとか
法廷物んは法律アドバイザーとかね。
つまり、我々は映画という『嘘』を作るうえで
最低限の『嘘』にとどめておきたいという気持ちがある。
『リアル』と『リアリティ』の違いなのだ。
『リアル』を知らないと『リアリティ』は描けないのだ。
本日撮影したシーン
S#54/63/63A/63B/63C/63D/63E/57/45/49/50/52
S#30/41/72/73/117/118
残S#26/64/89