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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

戦え助監督!

映「最後の晩餐」撮影日記

6月14日

7:45 渋谷

福谷組「最後の晩餐」クランクイン

初日からメインの舞台である

主人公のマンションから撮影開始。

マンションといっても

場所は撮影スタジオであり

設定はマンションだが

見た目には一体どこなんだここは?という風情。

朝から日光も入らないスタジオで

セオリーどおり僕は

モーニングシーンからの香盤を組む。

香盤は俳優部のスケジュールや

モーニング・デイ・ナイトなど物語上の時間を

考慮して作成される。

まあ、スタジオだから昼も夜も関係ないんだけど

僕の場合は気分的にね。

モーニングからの香盤にした。

さて、今日から3日間はものすごい分量を

撮影していかなければならない。

一日平均15ページ。

これはほぼ一日に10分から15分くらいの

『OK』を撮らないとならないことになる分量だ。

通常、一日に10ページというのが最大で

あんまり15ページも撮影するなんてことはない。

つまり、破格の香盤ということだ。

しかも、残してもフォローできる日数はないし

そんな過剰な予算は初めから無い。

だから、僕は朝から気合を入れていた。

今まで培ってきた自分のスピードを越えないとならないからだ。

どこを、どう、先手を打っていけばいいか

各部署のどういった連絡をしていけばいいか

まだ2本目の監督をどう誘導していけばいいか

朝から僕の頭はパンク寸前だ。

そして、それは唐突に訪れた。

『全然進まない!』

撮影しても撮影しても一向に終わらない

終わりに近づいているというよりも

遠ざかっている感じがする。

昼に呼んだ俳優部もすでに5時間近く待たせている。

『すげーやべー』

香盤の読み間違いと言われかねないが

大体一日に撮影する分量を超えているのだから

どうすることもできない。

ただ、ただ、撮影しまくるしかないのだ。

ああ、そして僕らは予定の半分近くを残して

23時を迎えた。

明日こそ巻き返してやるぜ!

見てろよ~!!

※まめ知識

  たいていの撮影の場合

  23時を過ぎるとタク送といって

  スタッフをタクシーで自宅まで

  送らなければならないルールがある。

  つまり、23時を過ぎると制作にとって

  非常に痛手であり、23時を過ぎる撮影は好まれない。

本日撮影したシーン

S#93/94/95/97/67/68/68A/3/25/32