5月17日
今日は息子が生まれて100日目。
『おくいそめ』ってやつをやった。
鯛をほんの少し口に入れてやって終わり。
なんかまずそうにいしてた。
「お前にはまだお頭付きは早いか」
べーっと口から鯛を出す息子。
まあ、旨いものはこれからいくらでも食べれるからな。
さて、だいぶ前にやった仕事先から
ギャラの通達の電話があった。
当初は「えええ!そんなに!」ってくらいの金額であったのに
今日の電話では「ごめーん」って金額の提示。
「おいおい、いくらなんでもそんなに違う金額になるんかい!」
「本当、すいません。そこをなんとか」
「まじかよー」
「まじです」
はぁ~
無い袖は振れないってのは分かるが。。。
そりゃあ、あんまりだよ。
こっちにも計画ってもんがさ。。。
あーもー!
「じゃぁいいよ!その金額で!」
「すいません、ありがとうございます!」
不景気なんて嫌いだ。
と、そんな気分を察してか電話が鳴った。
「長谷くん。今月スケジュール空いてる?」
「え?空いてますよ、ガラガラです」
「じゃ、よろしく!」
と、すぐに電話は切れた。
「え?よろしくって、いつから?」
まいったな。
よくわからない仕事引き受けたみたい。
と、すぐにまた電話。
ははーん。やっぱり大事なことを言い忘れたか。
携帯を見たら違う奴からだった。
「長谷さん、例の映画の件なんですけど」
「え?なに?」
「多分お願いすることになりそうなんですよ」
「ほうほう、いつから」
「すぐでお願いできますか」
「え?すぐ?」
やべー。
かぶってる。
まる被り寿司だよ。
今、別の仕事引き受けたばっかりだよ。
両方ともすぐか。
しかも、この映画の仕事の方が
早く受けた手前優先させざるを得ない。
「あ、えーと、うん」
「でも、あの、ギャラがあんまり出せないんですよ」
「え?まじで?」
「ええ、すいません」
「あ!ならさぁ、今、別件のオファーが来ててさ
それと掛け持ちでやるって条件でどうよ?」
「あ、それでお願いします」
「しょうがねーなー」
・・・・・助かった。
これで不義理にはならん。
しかも『貸し』を作りつつ仕事も受けた。
危うく不義理をして業界抹殺なんてことになるとこだったぜ。
でも、あれか。
両天秤で仕事か。
大丈夫かなのか?俺。