新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

次から次へとつながっていけばいい。

2017年7月4日

ども、長谷 巌一郎です。

もうすでに7月です、もう半分も過ぎたかと思うと

死期も近いんじゃないか(笑)と思います。

 

さて、今日は競合プレゼンがありました。

競合ですから当然、良い場合と悪い場合があります。

良い場合なら次の仕事へつながっていきますが、

悪い場合なら終わりです。

 

無。

 

無だけならまだしも、負けたという 悲しみ もついてきます。

いや、悔しさかもしれません。

もう、何度も何度も負けていますが、

負ける度に腹の底から悔しいと思っています。

 

僕は企画を発注されると

要望のあるなしに関わらず「台本」を書きます。

企画書段階での構成案とか企画案ではなく

カチッとした台本を書いてしまいます。

分からないことだらけだったりもしますが

この方法が一番、僕のやりたいことだったり

伝えたいことがわかる方法だと思っているからです。

組んでいるプロデューサーも僕が台本を書いてくるもんだから

通常は打ち合わせして、お互いに分担して書いて合わせるのですが

僕の台本を待ってから企画書を書く羽目になっています。

かなり面倒をかけていますが、僕も締め切りが通常よりも

3日くらい早いのでお互いさまだと思います。

 

まあ、そんな訳である意味不器用な方法なのです。

 

で、今回のプレゼンでも同じ方法で挑みました。

結果は数日後のお楽しみですが、

こうして台本を書くと良いことも多くて、

もし悪い結果だったとしても台本が残るんです。

 

クライアントさんに合わせたものなのですが

財産として残しておくと後で効果がでます。

この前も、撮影直前まで行った企画が、、、

ふと掘り起こされて別の案件になったりと

決して書いたものを無駄にはしません。

 

一つ一つの台本の中には

多くの登場人物が息づいていて

映像化されて生きづくことを願っていると

勝手に思っています。

 

待ってろよ。

 

で、この一本が始まるのか始まらないのかは

全く分かりませんが

今の今まで編集していた作品が明日完成します。

 

そうです、高校生が主人公の楽しげなものです。

 

あ、中身はいたって真面目でタメになる内容です。

面白くてタメになる、

迷える高校生たちに救いの手を差し伸べる物になっているはずです。

 

いや、なってます。

 

監修の先生も喜んでくれたので

そのあたりはお墨付きだと思います。

 

完成後、少ししたらタイトル告知します。

その後、トレーラー(予告編)の公開と続きます。

 

 

 

あ、思い出した、トレーラー編集しなきゃ、、、、

 

 

じゃ。

 

早く着き過ぎて。

2017年6月25日

久しぶりに2日連続の投稿。

以前は毎日のように投稿してましたから、、、

これもツイッターフェイスブックをやり始めたから

というのを理由にしておきます。

 

さて、なんで2日連続投稿かというと

ただ、単純に待ち合わせの場所に

決められた時間よりも前に到着して

外は雨だし、喫茶店に入って、暇だから、です。

 

なので何かを書きたくなったからではありません。

ので、内容は、無いよう、です。

 

 

無理矢理何か考えてみますと、、、

そうそう、昨日投稿した教材ビデオの話ですが

まあ、3巻組なんですけども、

1巻と3巻は登場人物が同じで内容が分かれています。

それぞれのお話はリンクしていて、

どちらを先に見てもいいようになっています。

 

受験を目前に控えた高校三年生の演劇部所属の女子高生たちが

将来・夢・目標を模索しながら、卒業公演に向けて進んでいく。

 

まあ、そんな話しです。

 

で、2巻目は全く別の主人公(男子サッカー部)で

こちらも卒業・就職を控え先生や友達と共に

ほんの少し成長していく、、、というお話しです。

 

教材ですからお話しがメインではありませんので

かなり強引な部分もあるのですが、

やっぱり「物語・ストーリー」こそが

記憶に、頭に、心に残ると信じてやまない僕ですから

教材だろうが、マニュアルだろうが物語を書きます。

 

以前は、保険営業のマニュアルビデオを

営業マンとお客さま夫婦で作りましたが

マニュアルでありながら

夫婦間のありがちな距離や思い違いや

すれ違いを意識して作りました。

マニュアルとして完璧なのはもちろん

見終わって、ああいう夫婦いるよね、とか

あんな夫婦っていいよね、とか思って貰えたらいいなと

考えて作りました。

 

例えばこれは、歴史の年号や詩を覚えるために

語呂合わせにしたり歌にしたりするのと同じで

マニュアルや業務心得なども

詩を歌に乗せるように、物語に乗せることで

ただ、ペーパーを見るように覚えるのではなく

歌を聞くようにして覚えて欲しい。

 

いざ、必要な時に、その歌を口ずさむように

マニュアルを思い出すために物語を思い出して貰えたら。

 

まあ、こんな戯言は作る方からの勝手な妄想です。

こちらの都合です、押し付けでもあります。

 

でも、中には理解してくれるお客様もいらっしゃいます。

 

だから、まだ僕は食べていけます。

 

「以前、見たビデオが面白くてお名前を記憶していまいたが

   他作品で好きなテイストだなと思って調べたら、やっぱり長谷さんでした」

 

的なことを言われたのが

とても嬉しくて未だに反芻しています。

 

もちろん、核心の話しに行くまでが長いとか

まどろっこしい展開だとか

そういう反省点もあるでしょうし、あります。

 

それでも、僕は、僕らは続けていきます。

 

おもしれー!業務マニュアルビデオがおもしろれー!

もう一回観たい!と思われる、言われるその日まで。

 

 

さて、時間も来ましたので

移動します。

 

じゃ!

久しぶりに楽しかったと大きい声で言える

2017年6月24日

いや、これまでにも楽しかった仕事は正直山ほどある。

が、あえて今回はブログに書くほど楽しかったと

あえて書こうと思う。

 

あえてだ。

 

まあ、他意はないよ。

 

さて、今さっき仮編集が終わったところなんだが

今回は高校生向けのビデオ教材作品三巻組みで

撮影日数が5日間も必要なほど込み入ったものだった。

まあ、映画ではないのでドラマ性的なものを

それほど強調してはいないのだが

やっぱり見る人から見ればドラマ性が強いと言われるでしょう。

毎回毎回僕が作るVPはそう言われているので

慣れていますがね。

 

まあ、高校生物ですから舞台は学校に必然的になる訳ですよ。

学校となると撮影場所とか諸々制限のある撮影設定な訳で。

 

都合、脚本を書く段階から色々と釘を刺されていたんですが

今回、僕のチャレンジは久しぶりの「主人公が女子」いや

「女子たち」です。「たち」にするのは初めての試み。

 

まあ、基本お勉強ものですから

セリフには難しい文言がたくさんありますし

どう読むのか分からない単語も出てきたりします。

でも、それらの文言を女子たちに落とし込みます。

今回のテーマをどうしたら語れるかと考えて考えて

2秒で出た答えが「演劇部」という設定でした。

 

我ながら全ての事柄を説明するのに事足りる設定に感服。

 

で、その撮影が楽しいのなんのって

もう筆舌に尽くしがたいです。

いや、女子だからってだけじゃありません。

毎度おっさんばっかり撮影してるからでもありません。

 

それは、多分、演者たちの若さと今を楽しんでいるとう雰囲気、

この二つが撮影で殺伐とした撮影おっさんたちを暖かくしてくれたのです。

また、びっくりするほどのセリフ量があったんですが

ほぼ完璧に覚えてきてくれて、、、

 

役者である以上、俳優である以上、

セリフを覚えて現場に来るのは常識ではあるんですが

半ば諦めていた分量でしたので

本当にびっくりを通り越して尊敬でした。

 

そんなこともあって

現場の雰囲気は最高の最上の特上で

いっつもどっかで笑い声がしていました。

 

エキストラに来てくれた子たちも

気がつけば演者たちと仲良くなっていたりして

「演劇部」という雰囲気作りに貢献してくれました。

ありがとう。

 

撮影最終日の最終カットの時には、

「もう終わり?もっと撮影してたいんだけど?」

 

と真顔で言ったら微妙な顔されましたが

でも、きっとみんな僕と同じ考えだったと思ってます勝手に。

 

 

近日中にこの教材ビデオのタイトルは発表になると思います。

 

ほいほいと購入するビデオではありませんが

予告編の公開がありますので雰囲気だけでも味わって貰えればと思います。

 

 

最終日にみんなと記念写真を撮ったんですが

平均年齢18、19とかいう面子に

おっさん(44歳)は一人、

体を小さく膝を合わせて座ってしまいましたとさ。

 

 

編集が終わって、見終わって、

おお!これは!と思ったこともあって

あえてブログに書いてみたりしました。

 

 

キャストのみんな、スタッフのみんな

今回(も!)ありがとうございました!

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※おっさん以外はボカしました。

 

また、やろうぜ。

 

 

長谷 巌一郎

誕生日に思うこと。

2017年4月20日

ども、長谷巌一郎です。
本日めでたく?誕生日を迎えました。
44歳です。

まあ、この年齢になると嬉しいとかそういう気分はまるで無くなります。
もうプレゼントを貰う年齢でもありませんし、
欲しい!と思う物は誰からプレゼントされるようなものではありません。
きっと徐々にそうなっていくのだと思います。

さて、一応節目だと思うので
過去のブログを遡ってみると
一回目の投稿年度は2002年の4月18日でした。
もう15年も前の話しですね。
まだまだ、僕は助監督で、演出というか監督というか
一生助手のままかもしれない、夢なんて叶わないって考えてました。
あ、いや、2002年頃はまだ「映画監督になる!」って考えてたかな。

それが映画の助監督を数本やりつつ、
TVCMで助監督として引っ張りだこになったこともあり
演出家・監督になりたいという思いは一度捨てました、諦めました。
あ、諦めたの嘘だ、諦めてはないけど、一度、どこかに置いておこう的な。

でもね、こんなもんだよねって思ってた時に
とある会社のVPの仕事を頂きまして一生懸命やりました。
すると、数ヶ月後に同じクライアントから再びオファー。
何本かVPを撮ると、次はTVCMを演出しないか?となり、、、
気がつけばTVCMの演出をさせて頂きまして、
調子に乗って作品集なんぞも作りましたが全然名前は売れず。

結局数本CMを撮っただけで詰みか

と思ったところにある映画のチーフ助監督の仕事が入り、
その仕事が縁でとある大企業のほぼ専属演出家となり、、、
そうなると、制作会社も僕への扱いが変わり
助監督の仕事から企画などの根幹に係わる発注が増え、、、

ふと気がつくと助手の仕事より演出の仕事の方が多くなっていました。
特にVPと呼ばれる企業向けの映像がどんどん来ました。

それが一旦完全停止するのが2011年3月。
正確には4月の初旬からオファーされていた仕事が全てキャンセル
以降に目論まれていた案件も全て消し飛んだのです。

忘れもしません。

あの年、2011年4月20日。

hasegen.hatenablog.com

映画を撮りたいという夢を語っていますが
その日の夕方、僕は(仕事が無く暇だったから)子供を連れて
近所の公園に散歩に出たんです。

子供がブランコで遊んでキャッキャッ、キャッキャッと言っている中、
僕はスマートフォンでアルバイトを探していました。
映画なんて夢を語っている場合じゃありませんでした。
明日、明後日、数日後か数ヶ月後に必ず来る【破綻】が僕を押し潰していました。
頭の中は【金、金、金】です。
だから、映画で一発当ててなんて思ったのかもしれません。
夢を語った風を装って、ただ、金が欲しかっただけなのですきっと。

でも、まあ、ただ今を楽しそうに生きる子供たちを見ていると
なんか、どーにでもなるかなーって思ってしまうのも僕の性能の一つです。
決して思い詰めたりなんてしませんしそんな機能はついてません。
壊れてしまいますから。

で、その時検索してみつけたアルバイト先に拾われて(映像関係の会社でした)
映像編集のアシスタント業務のバイトだったはずなんですが
絵コンテ作成から演出・編集まで任せられるようになり、
一時は年間契約まで頂くまでになりまして。

人生何があるか分からないなぁと思う訳です。




で、44歳です。
なんとか一本映画は撮りました。
VPでも産業映像祭で優秀作品賞もいただきました。

正直、好きなことばっかりやって生きています。

好きなことしかやっていません。
映像にショーにベーゴマです。

あと、何年生きられるか分かりませんが
死ぬまで好きなことをやって、
やってやって野垂れ死にたいと思います。

きっと子供たちには、何も残してやれません。

このブログくらいです。

僕の文章・言葉くらいです。


だから書き残しておきます。
「好き勝手に生きろ。誰かのために生きろ。夢を諦めるな。」


44歳。これからもずっと同じです。



じゃ!

2017年4月20日
長谷巌一郎


2017年3月31日

いくつかの案件が終わる。
正確には二つの案件が今日で終わる。

僕が作っているのは
いわゆる劇映画やTVなどの一般向けというか
娯楽ものというか、そういう類のものではない。
企業や団体等ある一定の方々が観る映像だ。

今日終わる案件も
次から始まる案件も全てそういったものだ。

しかし、だから大変だとか
だから簡単だとか、そういった部分はない。
昔は正直いってメジャーではないという思いもあったが
今はまるで無いばかりか
こういった啓発や教育用の映像こそが
誰かを救ったり、安心させたり、考えたりと

 

それこそ「日本を良くする映像」なのかもしれない

 

って本気で思ってたりもしています。
映像にはそういった力があるし
その力を信じているからこそ
啓発や教育に映像が使われているんだと思う。

とはいえ、僕の中に

エンターテイメント的なものを

欲している部分があって、

それを満たすかどうかってかなりの問題。

通常の仕事だけでは満足できない部分。

が、嬉しいことに僕にはそれがあったりする。
少なくても毎週の土日、
学校などが長期休業になっている頃合いに。

僕にとってそれは
「エンターテイメント」の補給。

今、とってもバランスがいい。


何年続くかわからないけど
体が動く限りは頭が働く限りは続けられたらいいな。


※昨日、今日とで完成した映像は
 かなり満足度の高い、かなり完成度の高いものになりました。
 見せたいけど見せられません。残念。

 

じゃ。

なんのタメか、なんのタメなのか。

2017年3月1日

ども。長谷巌一郎です。
最近は仕事が忙しいせいか
合間合間の時間で色々なことを考えます。

ね、忙しい時ほど考え事って進むでしょ?
それだよ、それ。

で、僕とはあまり関係の無い、
いや、あるんだけど、比較的遠い話しなんだけど
固有名詞を使うと色々な問題になるので…結論から。

「自分に置き換えたら、同じような判断するんじゃないの?」

相手が政治家・公人ならとも思うんですが
そんなんじゃない。
誰も、その人の自由に口出すべきじゃない。
なるほど、そういう判断をしたか。と思えば良いだけ。

と、思うわけ。

その判断が正しいか間違っているか、
僕はこう思う、私はこう思うという「意見」なら有りかもしれない。
が、しかし、ただの「罵詈雑言」なら言うべきじゃない。

思ったことをすぐに口にしたり書いたりできる世の中だから
だからこそ、言う前に、書く前に、ふと立ち止まって考えてみよう。

つーか、僕はまさに、人の振り見て我が振り直せで考えたこと。


自重、自重。

でも、言うべき時、言うべき事は言うように。
難しいけど、難しいからこそ挑戦すべきこと。


さて、まだある。
最近、子供と話しをしていて仕事ってなんだろうと思ったこと。

僕の仕事は「演出家」というすごく不透明な仕事だ。
企画を考えたり、台本を書いたり、撮影時に俳優部に芝居をつけたり、
衣装や小道具、CGやアニメーションのことまで考えたり、
企業のあり方や指導方法、教育や啓発、
大学の先生や専門家へのインタビューと書ききれない。

いや、厳密に言うとこれらは演出家の仕事ではない。

「様々な情報をインプットして、ベストなアウトプットをする」

これが演出家の仕事だと考えています。
だから、インプットの作業が書ききれないのは当たり前なんです。
適切なアウトプットをするために膨大な情報を飲み込むんです。

いえ、これって演出家の仕事だけじゃないんですよね。

電車の中でふと思ったんです。

これって、全ての仕事に当てはまるんじゃ?って。

ベストなアウトプットを要求しない仕事って無いんじゃないの?って。


例えば営業職。
自社の情報やお客さまの情報をインプットして、
お客さまへベストなアウトプット(販売や受注)をする。
トラックドライバーだって
積み荷の情報や道路事情などの情報をインプットして、
正確に迅速に商品を運ぶ(アウトプット)する。

そう考えると、仕事ができるようになることって
インプットの効率的な方法だったり、整理方法だったりで
ほぼほぼそれで50%の仕事は完遂するってことなのかもしれないって。

そうか!
だから、正しい勉強方法って大事なんだ!
勉強というインプットを効率的に行い、
テストなどでベストなアウトプットをする。

そうか、これなんだと。

よし、息子にはこれで理解させよう。

電車に揺られながら、いつしか子供の教育方法に考えが動いた瞬間でした。


ふう。


じゃ!